BtoB企業も見逃せない、今年こそ動画マーケティングは来るのか?!
こんにちは。シナジーマーケティングの櫻田です。
数年前から「今年は動画でマーケティング」と言われて久しいのですが、YouTubeなどをご利用の方はご存知のように、確実に広告メディアとしては伸びています。
今回は、動画マーケティングについての考察と、弊社での取り組みをご紹介したいと思います。
2014年は動画マーケティング元年!?
「今年こそは動画マーケティング元年!」という声もありますが、実際スマートフォンの普及、SNSの浸透に推される形で動画広告の市場規模は2013年度で既に4,000億円を超え、ネット広告に占める割合も2016年には15%程度まで増加するという予測も出ています。
広告や制作関連の会社設立などのニュースもよく見かけますね。
- オプト、動画マーケティング支援の専門組織『オンラインビデオ事業本部』を設立
- メンバーズ、モバーシャル株式会社とWeb動画マーケティング支援のJV「株式会社MOVAAA(ムーヴァー)」設立
- スパイスボックス、マクロミルと動画マーケティング総合支援サービス「Tube+」を開始
BtoBにおける動画マーケティングの可能性
やや広告寄りの話になりましたが、BtoB企業もあながち他人事ではありません。
米Shareholic.comの2014年の調査によると、Twitter・Facebookをおさえて、『YouTubeのリファラー(参照元サイト)』の質が「平均滞在時間」「平均訪問PV数」「平均直帰率」のどの項目でも、一番優れているという結果も出ているそうです。
YouTubeからのサイト訪問者はPV数が多いことが判明!【海外調査】
以前、CMや商品/サービス紹介の動画制作にコストをかけれないBtoB企業向けに、誰でもできる!商品紹介動画の制作HowToという投稿をしましたが、その後も自社制作の敷居は下がる一方です。
加えて、上記のような専門業者による、比較的安価な制作プランもよく見かけるようになりました。
ただ、BtoB企業の場合は話題になるような広告動画をつくる予算、ネタもありませんし、動画広告として出稿するメリットも薄い。かといって、単純に動画コンテンツをYouTubeにアップしただけでは当然閲覧数も伸びません。
BtoBでの動画マーケティングのポイント
BtoB企業が動画をマーケティング施策として活用する上で一番重要なのは、コンテキストを統一することです。コンテキストに従った導線を用意しなければ、せっかくのコンテンツが埋もれ、時間の経過とともに陳腐化してしまいます。TwitterやFacebookでとにかくリーチを稼ぐという手もありますが、不特定多数にリーチしたい場合を除いて、コンテンツの評価が難しくなってしまいます。
実際、BtoB企業である弊社で一番効果的だったのは、Blogへの埋め込みでした。人気記事のページ下部に埋め込んだ製品コンセプト動画が半月で1,200視聴。また、数件ではありますが動画閲覧後の直接CVも発生しており、閲覧後のアクション導線(CTA)がしっかり機能しています。
もちろん、Blog以外でも同様の効果は見込めると思います。大切なのは、サイトTOPや、サービスTOPなど、各種ランディングページとなっているページの文脈と動画の内容がマッチしている事です。また、動画が最後まで観られているのか、途中で離脱してどこのページに移動したのか?を検証しながら、細部を微調整していく事も重要です。
プラットフォームはYouTubeだけで十分?
YouTubeは、再生終了後のサムネイルや広告表示などから他社の動画へ離脱されてしまう可能性がありますし、CTAの機能も十分とは言えません。一方逆もまたしかりで、他社のコンテンツから自社のコンテンツにYouTube経由で接触する機会もあります。
そこで当社では、YouTubeにも掲載しつつ、「WISTIA」という動画コンテンツの配信に特化したサービスも併用しています。WISTIAのサービスについてはこちらの記事にまとめてあるので見てもらうと良いと思いますが、Blogや自社サイトからの離脱を防ぎ、YouTubeより充実したアナリティクス機能を活用し、コンテンツを評価することもできます。
当然スマートフォンやタブレットにも対応しているので、レスポンシブ化しているサイトにも最適です。※当社では、以前は動画再生後にCTAを付けるためにFlashを利用したりしていましたが、それではモバイルでは見れないし、YouTubeにするとCTAが思ったように設置できない、というジレンマを抱えていました。
BtoCで見受けられるような、動画単体の魅力でバズを生めるようなコンテンツが作りにくいBtoBでは、どういった経路で入ってきた人に何をどう見せるか、その導線を考え効果的に動画を配置する事がとても重要です。
もちろん動画の内容自体も大切。1分を超える動画は、最後まで見てもらえる割合が大幅にダウンします。開始スグに何を見せて直帰を抑止するか、といったノウハウも積極的に試す必要があります。
※参考
いつもなら数年先を行っている北米のマーケティング事情ですが、ことBtoBの動画マーケティングに関しては、日本より先行しているものの今まさに予算投下が行われているところのようです。
Annual BtoB Marketing Outlook Survey Shows Big Boost in Digital Spendingの最下部 「MEDIA SPENDING」
まだまだ動画マーケティングに取り組んでいるBtoB企業は少ないので、この機会にいち早く取り組み、業界のベンチマークになる事をお薦めいたします!
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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。