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Web対策だけで終わっていませんか?
スマートフォン対策を始めるタイミングとは

貴社ではスマートフォン対策をしていますか?もしくは、スマートフォン対策は必要だと考えておられるでしょうか。スマートフォン対策といっても、ここで指すのは各ユーザーがスマートフォンに施すセキュリティ対策のことではありません。ユーザーが貴社のデジタルメディアにアクセスした際に、問題なくアクセスできるようにする意味でのスマートフォン対策についてです。

スマートフォンをめぐる状況

総務省の平成24年通信利用動向調査の結果によると、「日本のスマートフォンの普及率が49.5%(対前年比20.2ポイント増)」となったそうです。また、タブレット型端末も同様に普及率を伸ばしており、15.3%(対前年度比6.8ポイント増)になっています。その一方で、パソコンの保有率は徐々に下がってきています。

端末別のインターネット利用を見ても、まだまだパソコンでの利用が59.5%と多いのですが、スマートフォン、タブレット型端末によるインターネット利用が倍増していることが分かります。

また、総務省のこの調査や、IDC Japan 株式会社による2013年6月の調査でも、スマートフォンの所有率は若年層ほど高いという傾向があることがわかります。実際の周囲のスマートフォン所有率とデータに乖離があり、実感できないという方はここに原因の1つがあるかもしれません。先のIDC Japan 株式会社の調査でも、10~20歳代のスマートフォン普及率は76.3%、30歳代では60.7%となっています。

今では当たり前に思える結果ですが、スマートフォンが台頭しはじめた2011年度の調査では、以下の利用状況の変化が報告されています。

スマートフォンが従来のフィーチャーフォンに比べ、検索性に富み、Webの閲覧にたけているという傾向は、過去から現在においても揺らぐことはないと考えられます。つまり、スマートフォンのブラウザから検索して表示されるページは、スマートフォンで問題なく閲覧できるようにしておく方が良いといえます。

スマートフォン対策とは「Webに関する対策」と「メールに関する対策」のこと

そこで確認してください。
貴社のサイト、スマートフォンできちんと表示されているでしょうか?

先のスマートフォンをとりまく状況を踏まえたこの問いかけにも表れている通り、一般的にいうスマートフォン対策は、「Webに関する対策」がほとんどなのではないでしょうか。Web対策さえやっておけばスマートフォン対策はできた———果たしてそうでしょうか。

実際にはデジタルメディアにおけるスマートフォン対策には大きく分けて2つあります。「Webに関する対策」「メールに関する対策」の2つです。Webサイトをスマートフォン対策したとしても、そこへお客様を誘引するためのメールが届かなかったり、本文がきちんと表示されていなければ効果は半減です。また、スマートフォンだからといってパソコンと同様のHTMLメールが問題なく表示できるとも限りません。Webとメールの両方の対策を行うことで、はじめて本当の意味でのスマートフォン対策といえます。

具体的な例としては、それぞれ次のような対策があげられます。

Webに関する対策の例

Webに関する対策は、さらに「Webサイトに関する対策」「フォームに関する対策」の2つに分けることができます。

Webサイトに関する対策

  • 画像サイズ
    表示媒体に最適かどうか  
  • 文字サイズ
    表示媒体に最適かどうか
  • 全体の容量
    表示媒体に最適かどうか
  • ファーストビューとスマートフォン特有のデザイン
    スマートフォン特有の仕様に対応できているかどうか
  • 横幅
    表示媒体に最適かどうか

フォームに関する対策

  • 上記Webサイトに関する対策の項目
  • 選択肢型項目
    表示媒体で回答しやすくなっているか
  • UI(ユーザーインターフェース)
    コントラストなど、表示媒体に最適かどうか

メールに関する対策の例

メールに関する対策は、さらに「受信媒体に関する対策」「クリエイティブに関する対策」の2つに分けることができます。

受信媒体に関する対策

  • 配信先の違いと特徴
    パソコンドメインと携帯ドメインの違いを認識した上で、「ユーザーがメールを何で受け取っているのか」を把握する
  • 件名
  • 容量

クリエイティブに関する対策(表示媒体に最適かどうか) 

  • 画像サイズ
  • 文字サイズ
  • 全体の体裁
  • 容量

スマートフォン対策を行うタイミング

これまで述べてきたように、世の中の流れとしてスマートフォン対策は必要だといえます。その一方で、フィーチャーフォン利用者の6割以上が「スマホは不要」と考えているという調査結果(MMD研究所)もあり、バランスを考えながらの対応が必要になってきます。
※フィーチャーフォンに対する考察についてはこちらの記事を参考に

貴社ではスマートフォン対策をしていますか?もしくは、スマートフォン対策は必要だと考えておられるでしょうか。そして、スマートフォン対策は貴社にとって本当に必要でしょうか。やみくもに対策を始めるのではなく、自社の状況を把握し、実際に必要なのか、そして必要ならどこまでの対策が必要なのかを明確にすることが先決なのではないかと思います。

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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