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コトのためのデザイン手法
~HCD(人間中心設計)手法の紹介Vol.2~

こんにちは徳見です。
前回は調査フェーズの手法についてお伝えしましたが、今回は分析フェーズの手法です。

<分析>フェーズの手法紹介

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ラダーリング法(上位下位関係分析法)

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人間が何を知覚してその結果どのような評価を下しているのかという認知構造を明らかにし、視覚的に階層構造として表現する手法。マーケティングや商品開発調査に利用されやすい。

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参考:ラダーリング法、評価グリッド法、パーソナル・コンストラクト理論 – DESIGN IT! w/LOVE

ジャーニーマップ

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各チャネルで、顧客がどのようにサービスや企業と関わっているかを詳細に記述した設計図。また、顧客が商品・サービスに出会ってから購入、そして解約など関わりがなくなるまでの一連の交流過程をまとめたもの。環境・人の状態(感情)・時間を軸として表されている事が多い。
エクスペリエンスマップ、カスタマージャーニーマップなど呼び方は様々。

参考:User Experience Journey Map – UXploration

ペルソナ・シナリオ法

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仮想的なユーザ像であるペルソナと、ユーザが目標を達成するための行動を記述したシナリオを組み合わせた手法。

ペルソナとシナリオが、バラバラではなく一緒に用いることで、対象ユーザの要求と行動を明確にでき、ユーザ理解に基づいたサービスや製品開発をすることができる。

構造化シナリオ法

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シナリオを価値・活動・操作の3断層に分けて構造化して扱うことで、創出する製品・システム・サービスの各機能別改装を明確化する手法。

これによりユーザ要求仕様やビジネス企画を含んだ企画書が得られる。

KJ法

文化人類学者川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)考案の発想法。
データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて図解化や文章化し解釈する方法論である。

ミーティング等での共同の作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。

構造化コンセプト

要求事項をKJ法などで分類してコンセプト項目を抽出し、重み付けをして断層構造的に可視化する。ボトムアップ式にコンセプトを構築でき、要求事項に基づくため、理にかなったコンセプトになる。

手段の目的が断層的に明示されるので、発想すべきアイデアの方向性を理解しやすい。

ワークモデル分析

ユーザ調査データから得られたユーザの行動を5つのワークモデルを用いて構造的に分析する方法。

5つのワークモデル:
Flow model/Sequence model/Artifact model/Cultural model/Physical model

ゴール指向要求分析

上位ゴールを定めて目的手段展開により下位ゴールを構造化する、ソフトウェア開発を目的とした要求定義手法。

機能要求は導出できたとしても、操作方法や手順についての要求事項は明らかになりにくい。

プロセス状況テーブル

縦軸に状況横目を並べ、横軸に利用プロセスをステップに分けて配置したテーブル。複雑な状況も理解しやすくなりもとのアイデアの不備にも気づきやすい。

なお、分岐する操作ステップがある場合はプロセス検討が複雑となるので訓練が必要である。

タスク分析

ユーザが目的を達するまでに必要な行動(内的・外的)を、タスクとして細かく分解する分析法。ユーザ要求とシステムの機能要件を結びつけやすい。
3ポイントタスク分析、5ポイントタスク分析などがある。

参考:ソシオメディア | タスク分析

グランデッドセオリー(GT法/GTA)

対象者へのインタビューや観察などを行ない、得られた結果をまず文章化、それを細分化し、特徴的な単語や内容をコード化、データを蓄積していくことである。その上でコードを分類(カテゴリー)し分析することになる。

データの蓄積→コード化→比較→カテゴリー化の過程を繰り返し行なうことにより、カテゴリー(概念)の統合を得る。

次回は、<制作・評価>フェーズの手法についてご紹介していきたいと思います。

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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