Menu

コトのためのデザイン手法
~HCD(人間中心設計)手法の紹介Vol.1~

こんにちは徳見です。
前回はコトのデザインを体系化した、HCDについて紹介しましたが、今回は具体的な手法について紹介します。

私が興味のあるHCDに関する主な手法を一覧にしてみました。

037_tokumi_03_1

ピンク背景は、効果が高いわりに他メンバーに展開しやすいので私のお気に入り手法です。社内で地道に推進活動をしています。
黄色背景は、有効だが必要な専門スキルやコストが高いため展開しにくいと感じている手法です。
背景がグレーのものは個人的に興味があり、プロジェクトの特性によって取り入れています。

私の興味は、1〜2回の経験をすれば専門家が立ち会わなくても実施できるワークフレームやプロセスの開発です。専門家はプロジェクトの流れを観察し、ボトルネックがあれば手を入れる程度で、円滑であれば何もしない、くらいの関わり方が理想的と考えています。。

このように、なるべく専門家でなくても実施できるものを優先的に浸透させたいので、上記のように分類しています。

それでは、各手法について簡単に紹介します。

<調査>フェーズの手法紹介

037_tokumi_03_2

コンテキスチュアル・インクワイアリー(文脈質問表)

エスノグラフィーを基礎としたフィールドワーク形式の調査手法。対象者の生活や仕事の現場に赴き、「観察」を重視したインタビューを行う。
特徴としては、「師匠と弟子」と呼ばれる質問法を用いる。

参考:コンテキスチュアル・インクワイアリーとは – DESIGN IT! w/LOVE

デプスインタビュー

037_tokumi_03_3

デプス(depth)とはその言葉のとおり「深さ」を表す。対象者とインタビュアーが相対し、基本1対1で対話をしていく。

対象者の感情や本人の自覚していない意識までを汲み取り、行動の動機付けや相手そのものを理解していくことを目的とする。

オブザベーション(観察)調査

「観察」を主体とした調査のこと。

例えば、お店での商品購入までの行動や自宅での家事や生活の行動を観察することで、被験者の「言葉」ではなく「行動」にフォーカスする。

フィールドワーク

調査対象の現場に参加して観察する、参与観察調査

フォーカス・グループ・インタビュー

あるテーマや商品について集められた複数の被験者に同時に質問する手法であり、グループ対話形式で行なう。
小グループの被験者に対して、司会者が座談会形式でインタビューを行いう形式が一般的。

ご近所リサーチ

「ご近所リサーチ」は当社オリジナルの造語。

デプスインタビューやアンケート、観察、Webアクセスログ、SNS、顧客データなど手に入るデータを使った簡易調査を実施し、仮説を構築する事を目的としたリサーチ。

次回は、<分析>フェーズの手法についてご紹介していきたいと思います。

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

PageTop
PageTop