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メールをスマートデバイス最適化する上で欠かせない5つのポイント

3ヶ月ほど前になりますが、面白い記事を見つけました。

アメリカのマーケターに調査したところ、リテンションプログラムとして最も効果的なデジタルマーケティング手法はEメールであると過半数が回答したそうです。

Email’s not dead. In fact, Q2 2014 research by Gigaom found that 86% of US digital marketers used email marketing regularly—the highest response rate out of all programs listed.

(Email:The Old Kid on the Block’s Still Got It
Around three-quarters of internet users check email via mobile:eMarketer:Jul 28, 2014) 

えっ、マーケティング先進国のアメリカでもいまだにメール?と思いそうなものですが、一斉配信メールを送りっぱなし、という日本のメールマーケティングとは違います。パーソナライゼーションが進んでいるため、受け手にとって魅力あるコンテンツ制作、個人に向けたメッセージ、配信対象者のセグメンテーションなどあの手この手を尽くした上での「メールマーケティング」なのです。

そんなアメリカで、意外にもあまり対応が進んでいない分野が、メールのスマートデバイス最適化です。
(注:ここではスマートフォンやタブレット端末を指してスマートデバイスと呼びます)
冒頭の調査によると、世界のマーケターのうち1/3しか対応していないんだとか。
しかしご覧のとおりスマートデバイスでメールチェックすると回答したのは72%にのぼり、スマデバ最適化は必須と言えます。日本はまだ大丈夫、と思う方はこの記事を読んでスマートフォン動向をしっかりチェックしてくださいね。

では、スマートデバイスに最適化したメールを作るうえで欠かせないポイントを5つご紹介しましょう。

(1)洗練された件名をつける

もはやあたりまえ!…ですが、PCよりも小さい画面では読み込める文章量は少なくなるので、PC向け配信のときよりもさらに件名を大切にしてください。英語ではshort and sweetとうまく言ったもので、簡潔でかつ楽しいタイトルをひねり出しましょう。

(2)冒頭一行の文章を時候の挨拶にしない

寒くなってきましたね…などと始めていませんか?メールを開封する前に、ユーザーが目にするのはタイトルだけではありません。タイトルの下に一行だけ表示される本文を平凡な挨拶で使いきってしまわず、思わず開封したくなるような珠玉の文章から始めてみてください。

(3)情報を伝え過ぎない

あれもこれもとコンテンツを詰めすぎても、スマホで見ているユーザーがじっくり読み込んでくれるのでしょうか。ムダな努力はせず、シンプルなコンテンツにすることをおすすめします。メールでは印象だけ与えておいて、興味と時間があるユーザーはそこからWebサイトやLPに飛ばしてじっくり見てもらえば良いのです。

(4)ユーザーに期待するアクションは1つか2つに絞る

メールを送る目的がキャンペーン動線であれ、新製品のLPへの誘導であれ、ユーザーにはクリックをしてほしいですよね?それであれば、クリックする箇所は1つか2つに絞ることをおすすめします。小さい画面の中で目が散らないようにするためで、HTMLメールなら大きいボタンが1つあればもう十分です。Webサイトに飛んでもらってから次の動線に誘導すれば良いので、3つ目のポイントにも挙げましたがメールにあれこれ詰め込む必要はないのです。

(5)A/Bテストをして次回のコンテンツ制作に活かす

なにもスマートデバイスに限ったことではありませんが、面倒でもやっただけの効果はあります。コンテンツの総入れ替えは制作コストがかかってしまってハードルが高いので、たとえばタイトルだけ変えてみるとか、些細なことからで構わないのでA/Bテストしてみてください。コンテンツ制作の良し悪しは日々の努力のたまものなので、そこからあなた独自のルールが見えてくるはずです。

私はいつも、一ユーザーとしてそのメールを受け取って嬉しいかどうかで判断します。そして、そういう時だけは「世界が自分と同じ価値観である」と都合よく思い込むようにしています。

参考:

3年前の記事ですが、スマートデバイス向けに最適なメールのクリエイティブについてはこのTipsが秀逸です。(英語サイトですがイラストでわかりやすいです)
Anatomy of a Perfect Mobile Email :Litmus

※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。