開封率+10%、月の問い合わせ数も20件から71件に増加!
BtoB製造業のメールマーケティング施策とは
写真右より
金子 萌香
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 第6アカウントソリューションG
飯塚 達也 氏
タカノ株式会社 経営企画本部 ネットワーク部
※部署名・役職は取材当時(2024年12月)のものです
全国を飛び回る事業部ながら、メンバーは少数精鋭。新規開拓にはITの活用が必要不可欠だった
金子 本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まずは飯塚様の部署、担われている役割についてお伺いできますか?
飯塚氏 ありがとうございます。私が所属するのはネットワーク部といって全社のパソコン関連の業務を担う部署になりますが、私自身は主にデジタルマーケティングについての取り組みを担っています。
金子 何名くらいでデジタルマーケティングに取り組まれているのですか?
飯塚氏 東京に2名、本社のある長野に2名で、私を含め4名です。
金子 製造業ではまだまだデジタルマーケティングに取り組めていないという企業様も多いですが、タカノ株式会社様では取り組みが必要だと感じられたきっかけなどがあったのでしょうか?
飯塚氏 そうですね。積極的に取り組む必要性を感じていたのが、エクステリア事業部でした。BtoBの事業部なのですが、全国を飛び回る必要のある部署でありながら営業が少数精鋭で、新規開拓するにも人手が圧倒的に足りていませんでした。そこでITを活用して問い合わせを増やしたい、という相談があったのがきっかけです。
金子 BtoBがメインとなる製造業では、既存顧客への対応が優先順位高くおかれ、なかなかITを導入してまで新規開拓に力を入れようという企業様が少ないですが、貴社では社内全体がスムーズにデジタルマーケティングに取り組もうという流れになりましたか?
飯塚氏 そうですね、割とスムーズでした。どうしても手が回らないため、こちらから積極的に新規開拓はできず問い合わせがあったお客様に対してのみ営業が対応する状況でした。営業担当がメルマガを配信してはいましたが、担当が頻繁に変わる中で定期的に配信する文化が根付かず、ノウハウも貯まらないことが課題になっていました。
金子 なるほど。そういった背景で、メール配信に活用できるシステム導入を検討されたんですね。
メール配信ができれば何でもいいわけではなく、文面からシステム構築までプロ目線でのサポートが欲しかった
金子 メールを配信するだけのシステムであれば他社製品でも多数あったと思うのですが、「Synergy!」を選んでいただけた理由はどこにあったのでしょうか?
飯塚氏 決め手は、包括的にサポートを受けられるという点ですね。メール配信については自分たちにノウハウが貯まっていないという課題もあったので、取り組む際にはペルソナ設定からライティング、システム構築までをプロにお任せしたいと思っていました。シナジーマーケティングさんでは、ターゲット顧客の具体像の描き方からライティング作成まで講座で学べる環境があったこと(※)、システム導入のサポートが手厚く、初めて利用する企業でも安心感があったことが、弊社のニーズに最も適していました。
※ オプションでのサービスとなります。
金子 ありがとうございます。システムの導入だけではなく、ライティングなども含めて任せることについて、タカノ様の社内で「ツールさえ入れればあとは自分たちでできるだろう」といった反対意見はありませんでしたか?
飯塚氏 ありませんでしたね。もともと製造業としては珍しいかもしれませんがWebの活用については積極的に進めてくれる会社なので、理解はすぐに得られました。
金子 そうなのですね。ツールを入れることがゴールになってしまう企業様もありますが、私たちとしてもしっかり運用することを見据えて導入をすることを目指していますので良かったです。
飯塚氏 最初のシステムを検討する段階からそこはもうすべてお任せしたいと思っていたので、シナジーマーケティングさんにお願いさせてもらいました。
メルマガ配信以外にもフォームやステップメールでも活用。「Synergy!」はデジタルマーケティング活動に欠かせないツール
金子 今はエクステリア事業部でのメルマガ配信以外にも「Synergy!」を活用いただいてますよね?
飯塚氏 そうですね、メルマガ配信は毎月継続しつつ、ステップメールやリターゲティングメールの配信、さらにアンケートフォーム作成でも活用しています。
金子 ステップメールやリターゲティングメールではどのようなことを配信されているんですか?
飯塚氏 新しい製品やサービスの案内をメルマガで配信しているのですが、その中で興味を持ってもらった内容にあわせて自動でメールを送り分けるようにしています。効率的なコミュニケーションが実現できていると感じます。
弊社は、多岐にわたる事業を展開しており、それぞれの事業内容に応じて異なるメールマガジンの作成が必要です。「Synergy!」を使用することで、各事業に特化したコンテンツを効率的に作成・配信できるため、ターゲットに合った情報を提供することが可能となりました。
Synergy!はデジタルマーケティング活動に欠かせないツールとなり、顧客との強い関係性を構築するうえで有効に活用しています。
金子 ありがとうございます!嬉しいお言葉です。アンケートフォームの活用方法についてもお伺いできますか?
飯塚氏 こちらは顧客からの製品やサービスに対するフィードバックを定期的に収集し、改善の参考にしています。満足度調査だけでなく、お客様からのご意見やお問い合わせ対応に関するアンケートにも「Synergy!」を活用していますので、さまざまなパターンで使っていますね。
金子 アンケートフォームは飯塚さんが作成しているのですか?
飯塚氏 はい、私が作成しています。操作が簡単なので困ることはまったくないです。
金子 良かったです!フォームは先日、条件分岐機能が追加されました。今後もさまざまな機能拡張が予定されておりますのでご期待ください。
飯塚氏 そうなんですね、楽しみです。
平均メール開封率は24%から35%までアップ!月の問い合わせ数も約3倍となり成果を実感
金子 ツールの導入だけでなく、ペルソナ設定やライティング講座まで一緒に取り組ませていただきましたが、成果はいかがでしょうか?
飯塚氏 導入当初の平均メール開封率は24%でしたが、ペルソナ設定を行い具体的なお客様像を描き、メールの内容やタイトルがよりターゲットに合ったものになるよう工夫しました。繰り返し数値を見ながら改善を行っていくことで、直近1年の開封率は35%まで上げることができました。顧客とのエンゲージメントが強化され、情報伝達の効果が大幅に高まったと感じています。
金子 業界にもよりますがメールの開封率は平均20%程度と言われる中、1年の開封率平均が35%というのは良い数字ですね。
飯塚氏 ペルソナも1度作っていただき、どういう目線で文章を書けばいいのか学ぶ機会を作れたことが良かったと感じています。やはり、ちゃんとターゲットを決めて取り組むべきなんだと思います。問い合わせ数も導入前は月20件程度だったのが、月平均71件まで増加しました。
金子 それはすごいですね!
飯塚氏 ステップメールやリターゲティングメールを活用したことで成果をあげることができました。また効果が数字で見えるので、メルマガ改善のPDCAを回すのも早くなりました。
金子 飯塚さん以外の方もうまくご活用いただけておりますか?
飯塚氏 そうですね。私以外のメンバーも同じように活用でき成果にもつながっているので、社内でノウハウを貯めることもできていると思います。今はエクステリア事業部で力を入れて取り組んでいますが、このノウハウを活かせば他の事業部でももっと伸ばせる部分があると思うので、今後はそういった展開も積極的に行っていきたいですね。
電磁アクチュエータ事業では、今年の4月頃にソレノイドをECサイトで購入できるオンラインショップを開設しました。その案内をメールで配信するなど、デジタルマーケティングで常に新しい取り組みを進めています。
金子 「Synergy!」の導入を含め、成果につながるサポートができて嬉しいです。
飯塚氏 Synergy!を導入し、デジタルマーケティングに取り組むことで、従来の営業活動では難しかった新規顧客の開拓や、顧客との継続的なコミュニケーションが実現できました。ペルソナ設定やメールの内容を工夫することで、効果的なアプローチができたと実感しています。
今後は他の事業部にもこのノウハウを展開し、全社的なデジタルマーケティングの強化を図っていきたいです。
金子 ありがとうございます。製造業に絞った活用事例のご共有など、まだまだご提案できることもあると思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
※記載されている内容は取材当時のものであり、一部現状とは異なることがありますが、ご了承ください。