PSF(Problem Solution Fit)とは
PSFとは、Problem Solution Fit(プロブレムソリューションフィット)の略での頭文字を取った言葉であり、日本語に直訳すると『Problem(問題/課題)をSolution(解決)すること』。
顧客の課題や問題に対して、自分たちが提供する解決策が「顧客が求めるものか」を検証するフェーズである。
ビジネスの基礎として「課題が存在すること」「課題を抱えた顧客が存在すること」「課題に対して最適な解決策を提案していること」の3つがそれぞれ欠かせない要素であるといえる。これらの要素は、大きな資金を投入する前に検証するべきであり、その全体の考え方をPSFと呼ぶ。
PSFを見誤ると、どんなに良い製品(顧客のニーズを満たすサービス/商品)を作っても結果が出ない状況に追い込まれる可能性がある。PSFの成功は、市場での需要と顧客の信頼を獲得しビジネスの基盤を強化することにつながり、目標であるPMFを成功させるための大切なプロセスの1つとなる。
類似するPMFとPSFの違い
PMFとは、自社製品・顧客ニーズ・市場の3要素をすべて考慮し、製品(顧客のニーズを満たすサービス/商品)が(潜在顧客が多数いる)市場に適合している状態を示す概念(=ゴール)。
一方PSFとは、自社製品と顧客ニーズに注目し、PMFの前段階としてクリアすべきものである。
顧客が抱える課題に対する提案が、実際にニーズに合致しているかを検証する重要なステップとなる(=過程)。
スタートアップがPMFを達成するまでのプロセス(Fit Journey)
スタートアップビジネスがPMFを達成するまでのプロセスは以下の通りだ。
- Phase① 課題解決策が顧客の求めるものかを検証する= PSF(Problem Solution Fit)
- Phase② 顧客の需要を満たす製品を提供する
- Phase③ 製品が適切な市場で顧客のニーズに応え、受け入れられる環境を作る=PMF(Product Market Fit)
Phase① 課題解決策が顧客の求めるものかを検証する= PSF(Problem Solution Fit)
- 市場の課題や問題を把握し、解決するための協力者を確保
- アンケートなどをもとに検討した解決策の実用性を再確認
PSF成功のためのアンケートは、Webで!
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Phase② 顧客の需要を満たす製品を提供する
- 製品の核となる機能にのみ焦点を当て、余分な機能は極力削ぎ落とした実用最小限製品【MVP(Minimum Viable Product)】を開発
- MVPから製品の方向性を検討し適宜改善を行う
- 顧客へ提供し、フィードバック収集⇔改善 を繰り返す
Phase③ 製品が適切な市場で顧客のニーズに応え、受け入れられる環境を作る=PMF(Product Market Fit)
- 市場の特定と差別化: 製品が対象とする市場を正確に特定し、競合他社と差別化できるポジショニングを確立する
- マーケティング活動と広告: 製品を適切に顧客に伝えるためのマーケティング施策や広告活動を行う
- 販売チャネルの選定: 適切な販売チャネルを選定し、製品を効果的に市場に提供する
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