PMF(Product Market Fit)とは
PMF(Product Market Fit)は、アメリカのソフトウェア開発者で投資家のマーク・アンドリーセン氏が提唱した概念。
「製品(顧客のニーズを満たすサービス/商品)が(潜在顧客が多数いる)市場に適合している状態」を示す。
スタートアップの成否を左右する重要な要素として多くの起業家に認知されている。
人々は「迅速に課題解決できるもの」にしかお金を払わない傾向がある。そのため、せっかく良いものを作っても、良い市場を用意しても製品と販売市場がマッチしていなけば宝の持ち腐れとなってしまう。
PMFの理想形は、顧客が「有料であっても買いたい・使いたい・欲しい」と言ってくれる状況を作り出すこと。
PMF達成までのプロセス(Fit Journey)
① PSF(Problem Solution Fit)をクリアする
- 市場の課題や問題を把握し、解決するための協力者を確保
- アンケートなどをもとに検討した解決策の実用性を再確認
PSF成功のためのアンケートは、Webで!
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② 顧客の需要を満たす製品を提供する
- 製品の核となる機能にのみ焦点を当て、余分な機能は極力削ぎ落とした実用最小限製品【MVP(Minimum Viable Product)】を開発
- MVPから製品の方向性を検討し適宜改善を行う
- 顧客へ提供し、フィードバック収集⇔改善 を繰り返す
③ 製品が適切な市場で顧客のニーズに応え、受け入れられる環境を作る
- 市場の特定と差別化: 製品が対象とする市場を正確に特定し、競合他社と差別化できるポジショニングを確立する
- マーケティング活動と広告: 製品を適切に顧客に伝えるためのマーケティング施策や広告活動を行う
- 販売チャネルの選定: 適切な販売チャネルを選定し、製品を効果的に市場に提供する
PMFが達成されているかを判断する例
①PMF Survey(Product Market Fit Survey)
顧客に対して『もし、この製品が使用できなくなったらどう感じるか』と問いかけ、1.非常に残念 2.やや残念 3.残念ではない 4.該当しない の4択から回答を求める「顧客満足度調査」のことを指す。
調査対象の4割以上が「非常に残念」と回答した場合“PMFを達成している”と判断できる。
②兆候がある
PMFしている製品またはサービスは、市場・顧客から強い力で引っ張られるため、派手な宣伝・無理な勧誘などを行わずとも人から人へと伝染するように広がっていく。PMFの兆候としては、以下のような状態がみられる。
- サーバーを増強してもアクセスが殺到しサーバーがダウンする
- 顧客からの機能要望で商品開発が追い付かない
- 事業自体の成長に採用が追い付かない
- 予算以上の利益が出る
- 商談から受注までの期間が短い
- 受注までにかかるコストが異様に低い
- 受注数の伸び率に対して、解約が少ない
- スキル不足の担当者でも容易に受注獲得できる
- 顧客満足度が高く、事例インタビューを快諾してくれる
- 特別プロモーションを行わなくても噂や口コミで広まる etc…
PMF未達時のリスク&回避
リスク①顧客の支持を得られないことで売上低迷→利益率の低下を招く可能性
リスク②企業の信用度の失墜・ブランド価値の損失につながる可能性
つまりPMF未達の回避には、徹底したMVP開発と検証(フィードバック回収⇔改善)が必要不可欠といえる。
市場における製品の適合性を強化することが成功への道しるべとなる。
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