マーケティング・ミックス（Marketing Mix）とは

理想的な購買行動を顧客から引き出すためのマーケティング戦術を、マーケティング・ミックスと呼ぶ。または、ツール・フレームワークを用いて最良な組み合わせを考えること。複数の観点を融合することで顧客と企業の関係性を構築し、選ばれやすい環境を作る。

マーケティング・ミックスの基本要素『4P』『4C』

マーケティング・ミックスを構成する要素で、もっとも知られているのが『4P』『4C』のフレームワークである。

売れる仕組みの『4P』

以下の頭文字をとって、4Pと呼ばれている。

• Product（製品）：『どのような』商品・サービスを販売するのか
• Price（価格）：『いくら』で販売するのか
• Promotion（販促）：『どのように』宣伝し、認知してもらうか
• Place（流通）：『どこで』販売するのか

4Pを顧客視点で見直した『4C』

以下の頭文字をとったもので、顧客の視点を重視したマーケティングの考え方。

• Product（製品）=Consumer value（顧客価値）：顧客にとって価値のあるものか
• Price（価格）=Cost（顧客にとって適切な費用）：顧客が納得して支払える価格か
• Promotion（販促）=Communication（顧客との交流）：適切なコミュニケーションか・意見も汲み取れているか
• Place（流通）=Convention（利便性）：顧客は簡単に情報を探せるか・手軽に購入できるか

顧客は、自身が見出した『価値』に『対価』を払う。その価値を適切な価格・利便性で提供できているか？製品内容は正しく伝わっているか？などの観点から、製品が届くまでのプロセスを顧客視点で見直したものが4Cである。4Cを提唱した学者ロバート・ローターボーン（Robert F.Lauterborn）は、4Pを考える前に4Cから検討するべきだと述べている。