ナレッジ(knowledge)とは、一般的に「知識」「情報」の意味を持つ言葉である。例えば、書物やインターネット、人との会話で得た知識がナレッジにあたる。
ビジネスシーンにおいては、「企業活動にポジティブな影響をもたらす知識・情報」という意味で使われる。単なる知識・情報ではなく、業務効率化や生産性向上など企業に有益な情報であるかどうかがポイントである。
ナレッジは、個人の中に蓄積されていく。企業活動にポジティブな影響をもたらすナレッジを、属人化させず組織全体で蓄積→共有→活用することは、企業の情報資産を構築することとイコールである。
以下のような社会環境の変化にともない、企業・組織におけるナレッジ共有は重要度を増し、ナレッジを管理するという意味の「ナレッジマネジメント」は組織力の向上を図る経営手法として導入する企業が増えている。
【ナレッジマネジメントが重要視されるきっかけとなった社会環境の変化】
- 人材の流動性が高まっている:転職者数や非正規雇用者の割合が増加の一途をたどり、終身雇用が崩壊しはじめているといっても過言ではない近年の日本においては、ナレッジマネジメントを怠るとナレッジは個人の退職によって企業から消え、生産性低下などの支障をきたす。
- 働き方の多様化:在宅勤務やフレックス制度を導入する企業が増え、働き方が多様化したことで、これまではオフィスで難なくできていたナレッジ共有が難しくなった。
ナレッジと混同しやすい言葉として「ノウハウ」があげられる。
ノウハウ(know-how)とは
1. ある専門的な技術やその蓄積のこと。「仕事の―をおぼえる」
2. 技術競争の有力な手段となり得る情報・経験。また、それらを秘密にしておくこと。
(引用:デジタル大辞泉)
ノウハウは、実践の中で得られる。
ナレッジが文字や言葉を通して得られる知識であるのに対し、ノウハウはナレッジをもとに実践し、実践の中で得た自分なりのコツ・技術的な知識なので、経験を通して得られる知識であるといえる。そのため、ノウハウは言語化や共有がしにくい。
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