見えない検索キーワードを可視化する!「Keyword Mania」とは
<目次>
1. キーワード情報が見えないという現状の課題
自社サイトを解析するにあたり、Google Analyticsを使用している企業も非常に多く、実際に観測した数値を基に成果を大幅に改善したという方も少なくないと思います。
しかし近年、ユーザーがどのようなキーワードで検索しサイトに訪問したのかを知ることはほとんどできなくなってしまい、顧客のニーズがくみ取れないという現状です。ニーズが分からないということは、ユーザーが自社に何を求めているのかが不透明ということ、それはつまり、どのような訴求なら一番成果を上げられるのかを判断するのに時間がかかるということです。
もちろん、様々なパターンの訴求を試していけば、いつかは最適な訴求を見つけられるかもしれませんが、それには時間やお金などのコストがかかってしまいます。
例えばリスティング広告では1件あたりの獲得コスト(CPA)が上昇しており、広告を出してもそれが成果に結びつくまでにお金がかかることや、スマートフォンから簡単に様々な情報を得られ、情報過多であるために、訴求の方法を工夫し試すことで時間がかかること。
それ以外にも様々な要因があり、結果として、ユーザーに情報を届けるというのも楽ではなくなってしまいました。
2. キーワード情報が見えなくなってしまった原因
キーワード情報が見えなくなってしまった原因はSSL通信による暗号化によるものです。
2013年の9月よりGoogleは検索を行うすべてのユーザーのプライバシーを守るために、すべてのサービスにおいてSSL通信による暗号化を実施しました。SSL通信によってユーザーの検索キーワードも暗号化され、どんな検索キーワードで自社サイトを訪問されたのかが分からない状態になってしまい、その結果、Google Analyticsにおいて、(not provided) という表示が急増しました。
これはYahoo!も同様です。Yahoo!の検索エンジンはGoogleの検索技術を利用していますし、SSL化にも対応しているため、現在日本の2大検索エンジンからの検索キーワードは測れない状態になっています。
3. もしもキーワード情報が分かればできること
キーワード情報が分かる、つまりユーザーのニーズが分かれば、ニーズを軸に下記のようなことができます。
つまり効果を見ながらABテストができることで、お金や時間などの無駄なコストを削減、さらには競合より一歩先に成果を出すことができます。
前述のSSL通信によって分からなくなっているキーワード情報を“推測する”方法には下記のようなものがあります。
- Google Search Consoleの検索アナリティクスを使用する
- Google Analyticsでランディングページを見る
- Google Analyticsの過去データをある程度さかのぼり、セッション数の多いキーワードを確認する
- サイト内検索で表示されたクエリを見る
- 広告で設定したキーワードから推測する
- そのほかの有料ツールを使う
実際、Google Analyticsを使ったり、Search Consoleの検索アナリティクスからキーワードを推測している企業は非常に多いです。その上で、有料ツールを使っている企業も少なくありませんが、実際に自社で導入しようと考えた時に、どれが良いものなのか迷いますし、ツールの使い方を覚えるのにも工数を割くと思うと、なかなか決められませんよね。
そんな中、コストや使い方の簡便さで注目されているツールが「Keyword Mania」です。
4. Google Analyticsの(not provided) を可視化する「Keyword Mania」
Keyword ManiaはGoogle Analytics上に表示される(not provided) を可視化できるツールで、このツールを使うことで、表示されている85%~95%の(not provided)を解消し、Google Analytics上に反映することができます。
仕組み
過去のGoogle Analyticsのデータや、Search Consoleなどのデータや、サードパーティー、ブラウザー拡張データなど、キーワードに関する膨大なデータを集め、分析し、検索のタイミングやパターンなどからキーワードを導き出します。
上記のイラストにも書いてある通り、キーワードの確実性が83%以上のものしかGoogle Analytics上に反映されないので、表示されるキーワードはしっかりと信頼できるものになります。また、Keyword Mania自体がキーワードを学習していくので、データが溜まれば溜まるほどキーワードの確実性も高くなっていきます。
注意点
注意点としては、Keyword ManiaはGoogleのオーガニック検索のみに対応しており、Yahoo!やbingなどの検索エンジンでのオーガニック検索の可視化はできないという点です。
理由としては、Keyword ManiaはGoogleの公式ベンダーであるアメリカの開発会社が作ったツールなのですが、海外ではYahoo!やbingのシェアがそこまで高くないことや、分析にGoogle AnalyticsとSearch ConsoleというGoogleのツールを使用するということがあげられます。
ただ、Googleの国内シェア率はPC、スマートフォン共に約70%と大部分を占めていますので、検索エンジンからの検索キーワードを見るという点において、十分価値があるのではないかと思います。
設定方法
Keyword Maniaの設定は非常に簡単で、Google AnalyticsとSearch Consoleさえあれば約2分で終了します。
導入に関してはこちらをご覧ください。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
検索キーワードが分からなくなって困っていた方、自社のニーズをきちんと知りたい方、打開策はまだあります。今話題の大きな可能性を秘めたKeyword Maniaについて、気になった方は是非一度お問い合わせください。
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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。