シナジーマーケティングが6つのサイトを1つに統合した理由
伝えたかったWho we are.
今月の3日、念願の統合サイトを公開いたしました。
それまで存在していた6つのURLが「www.synergy-marketing.co.jp」1つに統合されました。
やる前からわかっていた事ですが、社内の部署や業務をまたいだサイトの統合、とても大変です。時間もコストも必要ですので、当初は難色を示す上層を説得するのにも手こずりました。
統合に至る理由はいくつかあるのですが、企画する上で最も大切にしたのは“Who we are.”です。
弊社は複数のクラウドサービスを提供している事もあり、いわゆるクラウドベンダーとして認識される事が多いのですが、実は企画立案からシステム開発、アウトソーシングなど、お客様のニーズに寄り添い、一緒にビジネスを成功に導く事が得意な会社です。ですが、それを具体的に訴求したコンテンツは存在せず、既に取引いただいているお客様からも「え?制作もやってるの?」と言われる始末。弊社のフロントでも問題意識はあるものの、クラウドのようにWebベースのサービスではないこともあって、積年の課題となっていました。
他方、クラウドサービスの方はというと、新サービスが開発される度に新しいサイトとURLが立ち上がり、それぞれのブランドマネージャーの管理のもと、異なる目標を追いかけていました。ビジネスドメインが全く異なる商材ならそれでも良かったのですが、結果的に多くの潜在顧客にリーチできるサイトと全くリーチが伸びないサイトと、大きな偏りが出てきました。
また、ブログやSlideshareなどでコンテンツマーケティングの取り組みが一定の成果を見せる中で、受け皿となるサービスが個別且つ情報の粒度もバラバラなので、お客様が必要な情報に辿り着けない事も多く、チャットや電話でより多くの時間をかけてご案内している状況でした。
これをなんとか改善したい。
それが、ありのままの”Who we are”をわかりやすく伝えるサイトにする、という事でした。
意外と少ない統合事例
とはいえ、ブランディングのサイトではありませんので、必要なKPIは以前より高くなる事が求められます。
弊社の場合は公開して1週間というところなので、まだ評価はできませんが、今回の統合にあたって事前に事例を探してみましたが、戦略的というより合併や買収による不可避の統合「告知」ばかりで、成果が見える「事例」はほとんど見つかりませんでした。
仕方なく制作しながらも探していると、少ないながらも先人の成果に触れる機会がありましたが、統合による効果を実感している企業は少なくないようです。
「ソフトバンク流 Web改革のすすめ」大改革を成し遂げた極意(Web担Forum)
この記事以外にも、BtoBのFA系大手電機メーカーでの事例や、海外事例などを拝見しました。国内の統合を成功させたので、次はグローバルサイトの統合だ!と息巻いてるお話も伺いました。
やはり中堅以上の企業事例が多いのですが、共通しているのは、訪問者に対する情報提示の姿勢でしょうか。統合すると階層が深くなりますし、検索>LP>CVといった刈り取り重視の導線は描きにくくなります。それよりも、訪問者に必要な情報をしっかり考えて、次につながるCTAを設置しています。つまり、単にコンテンツを同じサイトにまとめる事が目的ではなく、訪問者個人に企業が何を提示できるのか、そこを再編する作業だと思います。
弊社も成果も出ていない時点で偉そうな事は言えませんので、まずは弊社の新サイトをぜひご覧ください。また、今後数字がまとまり次第、具体的な成果や制作のテクニック面での裏話もお伝えしたいと思います。サイトをご覧になってお気づきの点があれば、忌憚のないご意見もお待ちしております。
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。