ポップアップするバナーは嫌がられない?!すぐ試したいリード獲得のためのWebサイト改善【実例公開】
サイトで見込み顧客(リード)を集めたい。
できれば成約につながるリードを集めたい。
とはいえ、お金も時間もない……。
お金もない、時間もない、でもリードはすぐ欲しいという状況の中、シナジーマーケティングでは「明日からできるリード獲得施策」として、継続的に小規模なWebサイトの改善を行っています。前回の記事では、サイト改善の5事例をご紹介しました。今回は新機能の認知拡大を目指して実施した、ポップアップするバナーの効果について実績を公開します。
前回同様、企業ごとの特性もあるため、すべてがみなさんに当てはまるとは限りませんが、悩めるマーケティング担当者とWeb担当者がタッグを組むことで得られる効果を、ぜひ参考にしてください。
シナジーマーケティングのサイト構成
実際の施策についてお話しする前に、弊社シナジーマーケティングのサイト構成について改めて簡単にご紹介します。
シナジーマーケティングのサイトは、主力製品であるSynergy!やSynergy!LEADのリード獲得を目的とした6つのカテゴリから成るBtoBサイトです。
今回は新機能の認知拡大を狙い、「会社サイトトップページ」「Synergy!製品トップページ」に新機能を訴求したポップアップするバナーを設置しました。
※そのほか、弊社統合顧客管理システム「Synergy!」の管理画面にバナーを掲載しましたが、今回はポップアップするバナーの効果にフォーカスしてご紹介します。
ポップアップするバナーによる新機能の訴求施策
掲載場所や告知方法は変えず、時期を変えてSynergy!の新機能ふたつ(LINEへの配信機能と、Webパーツ機能)を対象に、それぞれ訴求を行いました。
目的:新機能の認知・拡大
想定:新機能のリリースから時間が経ち、リリースからの反応は落ち着いたが、まだまだ認知がされていない。これまで試したことがない、ポップアップするバナーを使ってサイト訪問者へアピールしてみることで、今まで情報が届いていなかった人にも認知を広げられるのではないか。
懸念点:ポップアップするバナーはユーザーに嫌がられるのではないか?(=離脱率が上昇するのではないか)
実施内容:会社サイトトップページ、Synergy!製品トップページに新機能を訴求したポップアップするバナーを出した。
実施期間:A) LINEへの配信機能訴求:6/5~6/21
B) Webパーツ機能訴求:8/20~8/28
■施策概要図
■ポップアップするバナーを掲載したページイメージ
施策の結果
LINEへの配信機能訴求
施策前1週間の離脱率との比較:2.22pt改善
166クリック/7資料ダウンロード
CTC 4.22%
Webパーツ機能訴求
施策前1週間の離脱率との比較:4.19pt改善
89クリック/1資料ダウンロード
CTC 1.12%
離脱率は両施策を平均して3.18pt改善されており、ポップアップするバナーは嫌がられなかったことがわかりました。
両施策を比較すると、LINEへの配信機能訴求とWebパーツ機能訴求では、CTCに4倍近い差が出ています。これは片方の訴求内容がLINEという、とっつきやすく、わかりやすいものであったことがこの差につながったと予想しています。
ただ、それぞれユーザーからのアクションはありましたが、この流入から直近で成約につながったものはありませんでした。現在も引き続きアプローチ中です。
施策の期間は、あらかじめ実施期間を決めてバナーを出しておくのではなく、バナーのクリック数をウォッチし、動きが鈍化してユーザーが飽きはじめたと推察された段階でバナーを下げるという、臨機応変な対応としました。結果、実施期間は比較的反応の薄かったWebパーツ機能については1週間、反応が良かったLINEへの配信機能でも2週間あまりでした。この結果を受けて、弊社ではポップアップするバナーがユーザーに嫌がられない掲示期間は、長くても2週間程度ではないかと考えています。
まとめ
今回の施策も、決して大々的なプロモーションではありません。このように、お金がなくても、時間がなくても、大きな改善は難しくても、小さな改善施策を繰り返してこつこつブラッシュアップすることはできます。
冒頭でお話した通り、サイトの作り方や企業ごとの特性もあるため、施策すべてがみなさんに当てはまるとは限りませんが、なにかひとつでもみなさんのマーケティング活動のヒントになれば幸いです。
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。