マーケティングの悶々がつなぐ仲間意識。マーケターによるマーケターのためのコミュニティが名古屋にあった!
社内で孤独なマーケターという存在
マーケティングテクノロジーの進化は目覚ましく、それに伴いさまざまなコンセプトが生まれては消えていきます。「経営とはマーケティングそのもの」とコトラーが言ったように、マーケティングは企業にとって非常に重要な機能であり、単なるプロモーションではなく、消費者理解にもとづき価値を届けるために経営課題を浮き彫りにし解決することまでも含まれます。このような変化が著しい環境で、マーケターは仕事をしています。
しかし、日本の多くの企業では、マーケティングはまだまだ正しく評価されていないのが現状です。マーケターの多くは、自分の仕事を低く位置付けられていると感じています。さらには、マーケティングは企業内で横槍を入れられることが多い機能でもあります。展示会のコストが大きいからとコスト全体の見直しを迫られ、特定のプロモーションが成功すれば無茶な次の目標を設定される。みなさまも同じような経験があるのではないでしょうか。
つまり、社内の誰にもぶつけることができないモヤモヤや不満を抱えて、マーケターは日々仕事をしているのです。
そんなマーケター同士だからこそ理解しあうことができ、その相互理解がマーケティングにおける情報の流通を促し、マーケティングの地位向上につながるのではないか。そう考えた1人のマーケターが名古屋で立ち上げたのが「悶々の会」です。
マーケティングのモヤモヤ(=悶々)を語り合えるコミュニティに潜入!
「悶々の会」とは、主に東海のマーケターが集い、自分たちの取り組みや置かれている現状などを語り合い、時には議論することで、東海エリアのマーケティングの向上することを目的としたコミュニティです。メンバーは、大手から中小企業まで、業種もメーカーから不動産、通販企業まで多様な企業で構成されており、発足から7年が経った現在でも新しいメンバーが参加しています。
参加するマーケターにとってどんなコミュニティなのか、メンバーの声をお届けします!
リンナイ株式会社 亀島様
私にとって、悶々の会は「癒し」です(笑)。マーケティングって孤独な仕事だと思うんです。でも、ここに来ると「1人じゃないんだ」って思えた。だからここまでやってくることができたと思っています。もちろん今では社内でも孤独ではないですよ。
だからこそ、「悶々の会」のみんなには恩返ししたいと思っています。悶々としているマーケターを名古屋に集めて、みんなで乗り越えていく、それを支えていきたいと思っています。
マルサンアイ株式会社 浅野様
Webは本当に進化のスピードが速い。今後ますますデジタルマーケティングが重要になってくる中、Webやマーケティング関連の知識がないのは不利になると思っています。今回のライティングセミナー(※)は、本当に面白かった!無償でやるのがもったいないくらい。
「悶々の会」は、そういった知識を得ることができるのはもちろん、単純に「面白い」場所だと思う。みんなの環境は違うけど、悩みは近い。そういった人たちと話しすることができるのは、本当に貴重な場所だと思っています。
※名古屋で行われたクローズドセミナー
リンナイ株式会社 福本様
悶々の会ができた当初から参加しているけど、どんな所か?と聞かれると答えるのは難しいですね。あえて言うなら、「帰る所」「支えてくれる所」かな。
CRMでもECでも同じなんだけど、絶対の正解はないし形も分かりにくいものだと思う。だから社内で認められにくいし、しがらみもあるから、マーケターはみんな悶々としていると思う。かつて自分たちもそうでした。
そんな、社内でぶつかっている壁を「悶々の会」で共有する。それだけでも、「ああ、少しはやれているな」とか、「この方向でいいんだ」といった気づきがあるんです。それが自分だけではなくて、みんなの励みにもなっている。そんなつながりを持てる場があるというのは、マーケティング担当者には本当に嬉しいことだと思っています。
マーケターは悶々としていると同時に「もっと自社のマーケティングを強くしていきたい」という向上心に満ちていることが伺えますね…。「悶々」とした感情は、評価されていないという不満から生まれているのではなく、「もっとこうしたい」「これを解決したい」という意識からも生まれているのだと思います。
自社のマーケティングの現状を変えたい!そんな人は、ぜひ一度悶々の会に参加してみてください。同じような「悶々」とした気持ちを抱えた東海エリアのマーケターが、新しい「悶々」を待っています!
(※悶々の会は不定期開催です)
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。