HubSpotとbitlyを連携させる。【前編】
HubSpotのソーシャルメディア投稿機能でリンク付きの記事を投稿すると、デフォルトでは以下のように「hub.am」というドメイン名で短縮URLが生成されます。
bitlyのカスタムドメイン機能とHubSpotとbitlyの連携機能を使うことで、「hub.am」ではなく独自のドメインに変更できます。今回、「sngy.ly」というドメインを新たに取得し、このドメインで短縮URLが生成されるようにしたのですが、その設定の流れを簡単にご紹介します。前編では、「sngy.ly」ドメインの取得とbitlyでのカスタムドメイン設定について、後編ではHubSpotとbitlyの連携設定について書きます。
まず前編です。「Synergy!LEAD」という製品名には、どのような短縮ドメインがいいのだろうか──。ここからスタートしたのですが、短縮ドメインをおすすめしてくれる「Domainr」というサイトでいろいろ試しました。
「synergyle.ad」や「sle.ad」などいろいろ候補がありましたが、最終的に「sngy.ly」にしました。理由は以下3つです。
- 「bit.ly」や「ow.ly」など短縮URLにはだいたい「.ly(リビアドメイン)」が使われているから。ちなみにAdobeさんは「adobe.ly」という短縮ドメインを使っていますね。
- 製品名の前半「Synergy!」だと長いので、「シナジー」という音を想起させる「sngy」という4文字がいいと思ったから。
- 製品名の後半が「LEAD」で、「LEA(リー)」という音が共通しているから「.ly」にした。
ということで「sngy.ly」ドメインにしましたが、日本ではリビアドメインを取り扱っている会社が少ないこともあって、「Domainr」の検索結果に表示されていた「101domain」というレジストラを使うことにしました。ちなみに、「sngy.ly」ドメインの登録料は1年間で118ドルでした。また、注文したのが7月22日22:44、ドメイン登録が完了したのが7月25日12:50で、2日半くらい時間がかかりました。
ドメイン登録完了後、bitlyの管理画面で「Settings > ADVANCED」と進み、「Custom Short Domain」の欄で「Business」を選択します。そうすると、会社名や氏名を入力するフォームが表示されるので、入力して送信します。
「カスタムドメイン設定にお金がかかるのだろうか…」と少し心配しましたが、翌日、bitlyのご担当者の方から以下のような内容を含むメールが届きました。
(前略)…
We know not everyone would use nor benefit from our API to its fullest extent, so it would be ridiculous to force someone to pay for something they don’t need!After evaluating your current web presence, a personal custom short domain should suffice for your company’s needs. If your web activity increases, your API calls surpass our rate limit, or you find yourself wanting more features, we’ll definitely keep in touch!
You can set up your custom short domain by visiting…(以下略)
今回はご厚意に甘え、有償の「bitly Enterprise」ではなく無償版アカウントを利用させていただくことにしました。ちなみに「bitly Enterprise」、日本ではDACさんとOrinocoさんが提供していらっしゃるそうです。
メールの案内にもとづいて、bitlyの管理画面でカスタムドメインの設定をします。設定の際、「閲覧者に安心して短縮URLを利用してもらうために、bitlyで独自ドメイン専用の短縮URLを設定しよう」などのページを参考にしました。
その後、「101domain」の管理画面で「sngy.ly」のAレコードを変更しました。IPアドレスに69.58.188.49を指定するだけです。
bitlyの管理画面に戻り、「Verify」を押します。すると、以下の画面が表示されます。赤枠の中に「Short Domain verification failed for “sngy.ly”. Neither an A Record nor a CNAME record was found.」とあります。該当するDNSレコードがまだ見つからないとのことで、少し待たないといけないですね。
しばらく経ってbitlyに戻ってきて、DNSレコードの認識が完了されているのを確認します。最終的に「Custom Short Domain Root Redirect」の欄を調整して以下のような状態にし、「sngy.ly」独自ドメインをbitlyで設定する作業を終えました。
これで、「http://sngy.ly/」と入力すれば、製品サイトのトップページにリダイレクトされます。
以上で、「HubSpotとbitlyを連携させる」の【前編】はおしまいです。後編では、HubSpotの管理画面でbitlyアカウントを連携させる設定についてご紹介します。
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。