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初めての『顧客管理』ダブルアンコール
~ お客様にやさしいフォームを作る ~ Ver.2

過去7回にわたって、データベースの移行から新しい顧客管理システムでの運用のコツをお伝えしてきましたが、今回はご好評をいただいた第7回のフォームについての記事をさらに補足する形で、「お客様にやさしい=成果が出るフォーム作成」のポイントをご紹介します。

※今回の記事は弊社システムSynergy!を想定しています。合致しない場合は、ご利用の各システムに従って設計してください。

前回の記事では、項目設計のポイントを4つご紹介しました。

  • 設問数は必要最低限にする
  • 必須項目と任意項目は明確に分ける
  • 自由入力項目はできるだけ少なくする
  • 住所入力の手間をはぶく

今回は、さらに「フォーム画面のユーザビリティ」「システムでのデータ制御」の観点から、項目設計のポイントをご紹介します。

フォーム画面のユーザビリティ 7つのチェックポイント

1. ファーストビューを大事にする

ファーストビューとは、画面を開いたときにスクロールせずに見られる範囲のことです。Webページなどでよくファーストビューの重要性について述べられますが、フォームについても同じことが言えます。

  • どういった情報が求められているのか(求められている情報の粒度)
  • 項目数はどのくらいか

などがファーストビューでざっと把握できると、入力するほうも安心して入力することができます。

情報が多くなりがちなセミナーなどの申し込みフォームでも、フォーム上には必要最低限の記載にし、詳細はセミナーページへのリンクをはっておくなど工夫して、ファーストビューを有効に活用してください。

2.  適切なボタンを配置する

適切にボタンを設定することも大切です。見やすさ・押しやすさを考えて、登録ボタンはほかのボタンより大きく目立つほうがよいでしょう。

また押し間違いを防ぐ意味で、特に必要がなければ「クリアボタン」などは表示させず、登録ボタンや確認ボタンのみにすることもお勧めします。

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3. ラベルボックスを活用する

チェックボックス型項目やラジオボタン型項目の場合、チェックボックスだけでなく、選択肢の文字(ラベル)をクリックしてもチェックができるようにしておくと親切です。

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4. 入力例を記載する

記載がばらつきそうな郵便番号や電話番号などの項目には、入力例を入れておくとよいでしょう。入力する側が戸惑わないようにするためにも、あとあとデータ整形の手間を省く意味でも有効です。

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5. 年月日型項目の選択肢の表示に気を付ける

年月日型項目を利用する際、対象の年代や範囲が限られる場合は、プルダウンの表示範囲を絞ることができれば親切です。

例)対象年代が特に絞られていない場合:1900年~当該年度でプルダウン
  対象年代20代女性の場合、表示範囲を1970年~2000年でプルダウン、など

6. プライバシーポリシーを明示する

個人情報の保護が重視される現在、個人情報を登録することに抵抗のあるユーザーが増えています。プライバシーポリシーのページへのリンクを明示しておくことで、安心感を抱いてもらえるようにします。

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7. ユーザーのいる場所を明示する

フォーム完了までに複数ページがある場合、ユーザーが今どこにいるのかを表示すると親切です。例)入力/確認/完了のステップがある場合など

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またさらに、入力中の項目のカラムの色を変えるなどの方法もあります。

システムでのデータ制御 4つのチェックポイント

前回の記事ではシステムでのデータ制御のポイントを2つ、ご紹介しました。

  • 文字種の制限
  • フォームから登録されたデータに対して値を一括登録する(初期値設定)

今回は、さらにシステムでのデータ制御の2つのポイントをご紹介します。

1.  選択肢型項目の初期値設定を行う

年代や地域など、ユーザー層がある程度限定できる場合は、プルダウンメニューの初期値を入力する人に合わせておくことで入力がしやすくなります。

その反面、初期値をどこかの選択肢に設定していると、ユーザーがその初期値に気づかず、結果が偏ることがあります。このような場合は初期値を設定しないか、もしくは「お選びください」のような初期文言で表示させておくことをお勧めします。

どちらのパターンが有効かを判断して、都度設定してください。

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2.  アンケート項目をランダム表示させる

複数の選択肢が並んでいる場合、最初に表示されている項目にチェックが偏ることがあります。アンケートの選択肢内での順序が重要視されない場合は、項目の並び順をランダム表示させることもひとつの方法です。

※システムに選択肢のランダマイズ機能が搭載されている場合

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なお、「初めての『顧客管理』」コンテンツを再編纂し、さらにデータからお客様を知るための基礎知識と実践手法を「顧客管理のノウハウ・ドゥハウ」という形で3つのシリーズに分け順次ご紹介していきます。

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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。

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