販促担当者が今すぐブログを書き始めるべき5つの理由
こんにちは。櫻田です。弊社がインバウンドマーケティングの一環として公式ブログを開設して約半年が経過しました。投稿数も閲覧数もまだまだこれから・・ではあるものの、着実に効果は実感しておりますので、早計ではありますがブログ開設をオススメしたい理由をまとめてみました。
1. 想像より早い検索結果への反映
開設から半年といっても公開して告知を始めたのが2月末ですので、実質3月~6月の4ヶ月経過したところです。
ブログ開設のHow-toコラムなどを拝見していると、本来なら立ちあげから3ヶ月は毎日更新というのがセオリーのようで、だいたい週2回の投稿を目安にしていた当ブログは、最初から閲覧数の伸び悩みを抱えたままのスタートでした。
1日の訪問者数を見る度にため息が溢れる日々でしたが、インバウンド関連のお問い合わせがチラホラ舞い込むようになったなと思っていたら、あれ?検索上位に自分がポストした記事が!?
「インバウンドマーケティング」のキーワードで、一次的にオーガニック3位までのぼり詰めていました。
※本ポスト執筆時点では6位あたりにランクダウンしております・・・。orz
さらに驚いた事に、いわゆるビッグワード系を題材としたポストでも、オーガニック上位に食い込むものがいくつか出てきています。
背景には昨今の検索アルゴリズムの頻繁な更新があるのかもしれませんが、いずれにせよ過半数が検索からの新規流入であり、確実にリーチ先が広がっています。
ただし、これらは最初に設定したキーワードの競合ブログが少なくて良かっただけ?かもしれません。インバウンドマーケティングが浸透するにつれ、類似ブログとの差別化が必要になるでしょう。
確実に言える事は「はやく取り組んだ方がいい」です。
2. ポストした記事の成果は数カ月後にやってくる
前述の通り、がんばって投稿してもなかなか閲覧が伸びない・・・と最初は感じると思います。
よほどニッチでタイムリーなキーワードであれば、ポスト直後にガツンと閲覧数が伸びる事もあるかと思いますが、そういうタイムリーなワードはメディア系や既に一定数の読者を持つブログでひしめいていて、そう簡単に露出できません。
やはりコツコツ投稿していくしかないのですが、振り返ってみると数ヶ月前にポストした記事からしっかり流入がある事に気がつくはずです。
閲覧が累積した投稿が検索エンジンに評価され、太い流入パイプとして機能し始めるのです。
そういった認知を稼げる投稿は、100投稿して5件、つまり5%程度で、過去の投稿の5%が全体の60%の流入を稼いでいる、というのも珍しくはありません。
ブログ立ち上げ時、最初の3ヶ月は毎日投稿!というのが推奨される所以ですね(要は数打ちゃ当たる、的な)。
仮説の組み立てにこだわらなくても、多様な投稿で見えてくる事もあるのです。
3. 書くことで整理されるコンテキスト
ブログへ取り組む際、障壁として必ず挙がる「書き手がいない」「コンテンツが続かない」という課題ですが、「モノ書きが好き」「SNSをよく使う」社員をアサインする、最新の時事ネタをとりあえず投稿・・・といった場当たり的な対応では解決しません。
コンテンツと配信スケジュールの課題は別の問題として、主要な流入経路が検索経由の場合、まずはターゲットが直面している課題を想定します。
その課題に対して、自社が持つ資産を分解して、解決の一助となるコンテンツに変換していく事が必要になるのです。
今まで自社サイトやパンフレットで展開していたコンテンツがそのまま使えればいいのですが、それで自己解決できるのは既に顧客になっている層くらいでしょう。
パンフレットなどの販促物は、競合他社や類似サービスとの差別化、その商品やサービスを無駄なく端的に表現する事が求められますが、これらは説明者視点です。
一方で、なんらかの課題解決を目的として検索やソーシャルから流入する潜在層には、個々の課題に合わせたコンテンツを提供する事になります。
従って、全てを一から書き下ろす必要はなく、あなたの扱っている商品/サービスが何を解決してきたのか、あなたはどんな知恵を持っているのかを”出し惜しみ”することなく、わかりやすく書けばいいのです。
少しやってみれば、あなたの社内にも膨大な情報と素晴らしいライティングができる社員がいる事に気がつくでしょう。
簡単な事ではありませんが、顧客志向で考える事、あなたが提供できるナレッジを投稿としてコンパクトにまとめる事、これらを通してコンテンツがコンテキスト(文脈)として整理されていきます。
整理、といってもパンフレットのような索引や目次をつけるという事ではありません。
企業として社会に貢献してきた、あなたの会社ならではの価値を紡いでいくという事です。
4. 顧客志向を取り戻す
たまに「全社員営業」というフレーズを耳にしますが、実際に全社員で営業したらえらい事になるのは誰でもわかる通り、顧客と直接会話し、常に顧客の事を第一に考える事にこそ本旨があると思います。
たとえあなたのビジネスにブログが直接的な影響力を持たなかったとしても、あなたの会社、サービスを通じて得たナレッジを文章にしようとすると、それを支えてきてくれた過去の取引や顧客について想起する事も少なくないでしょう。
お客様は何を喜んでくれたのか、なぜ喜んでくれたのか。
ブログでは、ちょっとしたコピーの言い回しやデザインにこだわる広告とは違い、情報の本質的な価値訴求が重要です。
まだ見ぬ顧客に向けて、できる限り有益な情報を提供しようとすれば、おのずと顧客志向になるのです。
ましてやブログは検索やソーシャルでの拡散を通じて、オープンになるコンテンツです。
必ずしもプラス評価ばかりではありませんが、閲覧数やシェアされる数から有用性も計測できます。
自分の書いた投稿が多くの支持を集める事にやりがいを感じない社員はいません。(逆にプレッシャーになる可能性は否定できませんが・・)
運用が定着すれば、あなたの社内にも素晴らしい価値をもたらします。
5. 思いがけないビジネスチャンス
ブログは、あなたのビジネスと間接的な結びつきしか無いかもしれませんが、だからこそ無用な装飾や誇大な表現は必要ありません。
「意外とみんな知らないんじゃないかな?」という程度のあなたの常識が、人によっては驚きやひらめきの種になる事があるかもしれません。
セレンディピティ・・というほどファンタジーな事ではないのですが、弊社でもブログから思いがけないご相談をいただく事があります。
属性で絞り込んで、最適なオファーを特定の対象に・・・ROIを常に計測して・・という、従来からのマーケティング手法では、まずあり得ません。
もちろん、偶然を目的とするのはマーケティングとは言えませんので、あなたの想定を超えるところからのニーズや、思いがけないチャネルからの接触の可能性がある、という事です。
ブログはターゲットを特定することが困難ですが、あなたが想像もしていなかったターゲットにリーチする可能性も秘めています。
以上、あまり数字での解説や固有名詞を入れらなかった事もあり、概念的な説明になってしまいました。
ブログのKPIでよく出てくるPV数もまだまだ期待値には届いていないのですが、実は弊社が提供している某サービスのWebサイトの1つと同じくらいのPV数だったりします。
ターゲットを選ぶニッチなサービスのWebサイトに対して、広くターゲットを設定しているブログがPV数で追いついただけの話かもしれませんが、かたや新聞でもたびたび紹介されたサービスに対し、広告はもとより告知もそれなりのブログが短期間でここまで閲覧されるようになった事には少なからず驚いています。
弊社のサービス一覧に”ブログ”は無いのですが(苦笑)、本稿がブログやインバウンドマーケティングを検討されているマーケターの方の一助になれば幸いです。
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※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。