SalesforceのAppExchangeとは？活用メリットを紹介
Salesforceには、AppExchangeというビジネスアプリのオンラインマーケットプレイスが用意されています。AppExchangeのアプリを使うことで、Salesforceによる業務を今まで以上に効率化できます。
本記事では「AppExchangeとは何か」を解説し、活用するメリットや主なカテゴリ、アプリの選び方などを紹介します。また、Salesforceを大幅に効率化できるアプリ「Synergy!LEAD」についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
SalesforceのAppExchangeとは
SalesforceのAppExchangeとは、世界最高水準を誇る企業向けアプリケーションのオンラインマーケットプレイスです。Salesforceプラットフォーム上で数千ものアプリが用意されており、日本市場に対しても約300種類のアプリが公開されています。
公開されているアプリは、CRM（顧客関係）とSFA（営業支援）が中心です。他にも、マーケティングやカスタマーサービス、データ分析など特定の業務を支援するアプリや、製造、不動産、金融といった業種に特化したアプリが揃っています。
AppExchangeの画面を実際に見てみましょう。例えば、当社のSynergy!LEADの場合、アプリの概要やレビュー、価格などが表示されます。
「今すぐ入手」をクリックすると、購入ページに遷移します。「機能制限トライアル」をクリックすると、トライアルを試すことができます。
画面を下にスクロールすると、より詳しい特長やレビュー、価格などの閲覧が可能です。
ヘッダー部分にある「探索」をクリックすると、「ビジネスニーズ」や「製品」、「業種」といったカテゴリ別にアプリを検索できます。
このように、AppExchangeでは自社にとって必要なアプリをすぐに見つけられるうえに、簡単に購入したりトライアルを試したりすることができます。
AppExchangeを利用するメリット
Salesforceは多機能かつさまざまなジャンルで利用されている世界最大級のクラウドサービスです。すでにCRM（顧客関係）やSFA（営業支援）、マーケティングの自動化、カスタマーサポートなどを支援する機能が標準装備されているものの、AppExchangeを活用すれば、さらに業務の効率化やビジネスニーズの解決が可能になります。
つまり、AppExchangeは、Salesforceの標準機能では実現できない部分を補完する役割を果たすものといえます。続いては、AppExchangeを活用するメリットを4つ紹介します。
- Salesforceのあらゆる機能を効率化できる
- 専門的な知識がなくても利用できる
- コストを抑えられる
- アプリの安全性が高い
それぞれ具体的に解説します。
Salesforceのあらゆる機能を効率化できる
AppExchangeのアプリを使うことで、営業やマーケティング、カスタマーサービスなど、あらゆる部署や業種の業務効率化に役立ちます。AppExchangeにはSalesforceの標準機能を補完・拡張する数千ものアプリが揃っています。
例えば、営業支援のアプリを導入すれば、見込み客の管理や営業プロセスの自動化が可能です。顧客管理やリードジェネレーションを強化するアプリを利用すると、マーケティングの効果をより高めることができるでしょう。
他にも、AppExchangeにはさまざまなアプリが用意されています。このように自社のニーズや課題に合わせて、必要な業務を効率化できるのがAppExchangeのメリットです。
専門的な知識がなくても利用できる
AppExchangeのアプリは、ほとんどが数クリックでインストールできます。複雑な設定やプログラミングは、基本的に必要ありません。コードを書かずに利用できるプリメイドのコンポーネントやテンプレートが豊富に提供されており、特定のニーズに応じたカスタマイズも簡単です。
また、ユーザーによるコミュニティやサポート体制が充実しています。わからないことや困ったことがあれば、コミュニティなどを通して専門家からアドバイスやフィードバックを受けられます。
さらに、多くのアプリが無料で提供されているか、試用期間が設けられているため、導入前に試してみることが可能です。アプリの機能や操作性を事前に確認し、自社のニーズに合ったものを選択できます。
コストを抑えられる
AppExchangeのアプリを利用することで、開発コストの節約にも繋がります。企業が課題や問題に直面したときでも、必要なプロダクトや機能をゼロから開発する必要がなく、既存のアプリをインストールするだけで済みます。小規模なプロジェクトやリソースの限られた企業にとって、便利なサービスといえるでしょう。
自社でゼロから作る場合、初期開発費に加え、バージョンアップやメンテナンスなどで継続的にコストがかかります。プロダクトによっては初期費用に数千万から数億円規模のコストがかかり、月に数百万円の保守費用やサーバー代が必要になることも珍しくありません。
AppExchangeのアプリを使えば、コストを大幅に節約できます。多くのアプリは数千円から数万円程度で利用可能です。さらに、開発者が継続的なサポートとメンテナンスを提供しているため、追加のコストがかからないか、最小限に抑えられます。
アプリの安全性が高い
AppExchangeのアプリは、Salesforceから認められた安全性や信頼性に優れたものばかりです。AppExchangeで公開されるには、Salesforceの厳格なレビューを通過しなければなりません。
レビューでは、アプリが一般的な攻撃に対してどれだけ脆弱であるか、またデータ保護のためにどれだけ堅牢であるかを評価します。一定の基準に達していないと公開することはできません。このような仕組みにより、すべてのアプリが最高レベルのセキュリティ基準を満たしていることが保証されています。
さらに、Salesforceがアプリを継続的に監視しているため、新たな脅威や脆弱性が発見された場合でも迅速に対応できる体制が整っています。ユーザーは常に最新のセキュリティや機能改善を受け取ることができ、安心して利用を続けられるでしょう。
AppExchangeが活用される主なカテゴリ
AppExchangeにはさまざまなカテゴリがあります。特に人気なのは次の3つです。
- 営業・セールス
- マーケティング
- カスタマーサービス
ここでは上記3つのカテゴリで「どのようなアプリがあるのか」「どのような業務効率化が可能なのか」を紹介します。また、その他のカテゴリについても解説します。
営業・セールス
営業・セールスのカテゴリには、営業支援や顧客管理の機能を強化する多くのアプリが揃っています。例えば、商談管理やリード管理をより効率的に行うアプリなどです。
他にも、次のようなアプリを利用できます。
- 名刺管理
- 販売管理
- 日報管理
- 見積もり・請求・入金確認
- 電子署名・電子契約
- ルートセールス管理
また、リード割り当てや商談進行の自動化をサポートするアプリもあり、営業の効率を向上させることができます。
マーケティング
マーケティングのカテゴリには、企業のマーケティング活動を支援し、効率化するための多くのアプリがあります。例えば、メール配信の管理やリード育成の自動化が可能です。
次のような機能も利用できます。
- アンケート配信
- 動画配信
- テレマーケティング
これらのアプリを活用することで、顧客エンゲージメントの向上やリードの育成が促進され、売上の増加に繋がります。
カスタマーサービス
カスタマーサービスの分野では、電話やメール、チャット、SNSなど複数のチャネルを統合して一元管理できるアプリがあります。顧客とのやりとりがスムーズになり、どのチャネルからでも迅速に対応できるようになります。
次のような活用方法も可能です。
- CTI
- 応対履歴の管理
- FAQ・チャットボットの管理
- コールセンターのパフォーマンス測定
アプリによっては、カスタマーサポートの自動化と効率化も可能です。ルーチン業務やエンドツーエンドのビジネスプロセスを自動化することで、顧客対応の効率を向上できます。
例えば、簡単な質問をチャットボットが、より複雑な問題をカスタマーサービスの部署が対応できるようになります。
その他のカテゴリ
AppExchangeには、営業・セールス、マーケティング、カスタマーサービス以外にも多くのアプリがあります。
- アナリティクス
- 人事・会計・ERP
- 資産・設備管理
- セキュリティ・リスク・CSR
- 情シス・システム管理者
- 帳票・ファイル管理
- コラボレーション
例えば、アナリティクスではBIや予算作成・予実管理を効率化するツールがあります。データを分析し視覚化することで、より精度の高い意思決定を下せるようになるでしょう。
AppExchangeの選び方
AppExchangeには、数千ものアプリが用意されています。「営業・セールス」のカテゴリを例にあげても非常に多くのアプリがあるため、しっかりと自社のニーズに合ったものを見つけ出すことが大切です。
そこで、ここではアプリの選び方を5つ紹介します。
自社のビジネスニーズや課題を明確にする
まず、自社の業務フローを洗い出し、改善が必要な領域を特定します。「どの部門を効率化するべきか」「どの業務が時間やリソースを無駄にしているか」を見極めることが大切です。
次に、達成したい具体的な目標を設定します。目標を明確にすることで、必要な機能やツールを見つけやすくなります。例えば、次のような目標があげられるでしょう。
- リード生成の増加
- 顧客対応の迅速化
- データ管理の改善 など
最後に、自社の課題を解決できるアプリを見つけ、長期目標および短期目標のロードマップを作成します。
予算に合ったアプリを見つける
AppExchangeで公開されているアプリは、無料から有料のものまでさまざまです。予算を決めずにサービスを導入すると、オーバースペックなアプリを選んでしまう可能性があるでしょう。
予算に合ったアプリを選ぶためには、自社が投じられる費用を明確にすることが重要です。予算を明確にするには、初期費用や月額または年額の料金、追加機能の費用など、すべての関連コストを含めて計算します。
長期的な総所有コスト（TCO）も考慮し、数年間の使用で発生するすべての費用を見積もることが重要です。
カスタマーレビューを参考にする
AppExchangeには50,000件以上のユーザーレビューが集まっています。カスタマーレビューを参考にすることで、ユーザーの経験をもとに最適なアプリを見つけることができるでしょう。
例えば、他のユーザーが「どのようにアプリを使っているか」「どのような問題が発生したか」などを知ることで、自社に合ったアプリを選ぶ際の参考になります。
また、コミュニティやフォーラムでユーザーの意見を聞くのも有効です。アプリの利点や欠点、サポート体制についての実際の情報を得ることができます。
ベンダーの評判を調べる
ベンダーの評判を調べることで、アプリの信頼性と品質を確認できます。信頼できるベンダーは、高く評価される傾向にあります。
ベンダーの実績や強みを確認することも大切です。実績があり成功事例が多いベンダーは、技術力が高く、信頼性も高いと判断できるでしょう。
さらに、サポートとメンテナンスの質も確認します。どれだけアプリが使いやすくても、サポートとメンテナンスに問題があればトラブルに繋がりかねません。「どのようなサポートがあるのか」「メンテナンス頻度はどれくらいなのか」を確認してみましょう。
導入前にアプリを試してみる
AppExchangeでは多くのアプリが無料の試用版を提供しているため、導入前に自社のニーズに合うかどうかを確認できます。例えば、見込み客管理やデータ分析ツールの試用版を使って、実際に有用性を確認することができるでしょう。
SalesforceのSandbox環境を利用すると、本番環境をコピーしてアプリの実際の動作を確認することも可能です。Sandbox環境では実際のデータを用いてアプリをテストできるため、導入後の運用において問題が発生しないかを事前にチェックすることができます。
Salesforceデータのマーケティング活用ならSynergy!LEAD
弊社も「Synergy!LEAD」というアプリをAppExchangeで提供しています。Salesforce内のデータを有効活用することができるアプリで、IT・製造・情報サービス業界を中心に数多くの企業にご利用いただいています。
AppExchangeには、Salesforceを効率化するさまざまなアプリがあります。
「Salesforceで管理している顧客にメールを送りたい。」
「Webフォームを簡単にSalesforceと連携したい。」
「マーケティングはしたいけどMAツールは高機能すぎる。」
このような方には、Synergy!LEADがおすすめです。Synergy!LEADは国産のアプリで、次のような機能が備わっています。
- 顧客情報のワンストップ管理
- 資料請求や問い合わせのフォーム作成
- 充実したメール配信機能
- 営業活動に役立つWebトラッキング機能
それぞれ解説します。
顧客情報のワンストップ管理
Synergy!LEADはマーケティング活動と営業活動を支える機能をSalesforceに集約します。見込み顧客から優良顧客にいたるまで、顧客情報をSalesforceでワンストップ管理し、マーケティング業務の効率化と売上アップを支援します。
資料請求や問い合わせのフォーム作成
フォームの作成には、一定のプログラミング知識や経験が求められます。一方、Synergy!LEADなら資料請求フォームや問い合わせフォームをブログ感覚で作成可能です。
登録されたデータは次の2つに直接格納されます。
- 標準オブジェクト（リード、取引先責任者、取引先、商談、ケース）
- カスタムオブジェクト
Salesforceの機能を使った構築や他社ツールからの連携など、煩雑な作業をする必要がなく、Salesforceで一元管理が可能です。
フォームの連携については次の記事を参考にしてください。
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充実したメール配信機能
Synergy!LEADはメール配信機能が充実しています。1時間あたり100万通の大量配信にも対応している他、次のような機能があります。
- 効果測定機能
- 配信解除機能
- 自動配信（ステップメール）機能
- 承認配信機能
- HTMLメール配信機能など
効果測定機能を活用すれば、メールの反応率をリアルタイムで確認でき、最も効果的な内容やタイミングを見極めることが可能です。また、自動配信機能を用いて、顧客の行動や特定の日付に基づいたステップメールを設定することで、顧客エンゲージメントの向上に役立ちます。
Salesforceからメール送信する方法については、次の記事を参考にしてください。
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営業活動に役立つWebトラッキング機能
営業活動において欠かせないのが、見込み顧客に対するアプローチです。アプローチが遅れてしまうと、顧客は競合企業で契約してしまいかねません。
Synergy!LEADを使えば、見込み顧客や既存顧客が自社Webサイトに訪問すると、「誰が、いつ、どのページ」を閲覧したかを計測することができます。Webサイトからの資料請求や展示会で名刺交換した相手に対して営業アプローチをかける際、優先順位を設定したり、トークスクリプトを考案したりする場面で威力を発揮するでしょう。
AppExchangeはSalesforceの活用に必須な存在
AppExchangeはSalesforceの活用に必須です。AppExchangeをうまく活用することで、今まで以上に業務を効率化したり、リードの獲得や育成に力を入れたりできるでしょう。
AppExchangeのアプリとしておすすめなのが、当社のSynergy!LEADです。Synergy!LEADを利用すれば、顧客情報のワンストップ管理や大量のメール配信などが容易になります。トライアル利用も可能であるため、まずは一度、実際に使ってみてご検討ください。
Salesforceを使った簡単マーケティングオートメーション
●簡単なフォーム作成
●通数やオブジェクトに縛られない自由なメール配信
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