Pardotの新機能「Engagement Studio」を使ってみた ~施策内容と結果まとめ~
※本記事に記載のPardotは、2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementに製品名が変更になりました。
「Pardotの新機能「Engagement Studio」を使ってみた」でEngagement Studioでの設定方法や当社で実施したシナリオを紹介しました。今回はそのシナリオの結果と、昨年開催されたSalesforce World Tour Tokyo 2016で当社ブースにお越しいただいた方へ実施しているフォローシナリオを紹介します。
これからEngagement Studioを活用しよう!と思われている方たちの参考になれば幸いです。
<目次>
Engagement Studioを活用した結果
施策内容と結果
『初回のメール配信で分岐をさせ、開封者にはメールを配信、未開封者にはFacebook広告のURLをクリックしたか否かを起点にメールを配信する』というシナリオを作成し、全部で4種類のメールを配信しました。
上記の結果、最終的には合計10件の反応がありました。
- お問い合わせ :1件
- セミナーへの集客:3件
- 資料ダウンロード:4件
- メルマガ登録 :2件
シンプルなセグメント配信だけでもメールへの反応が高まる
今回の結果から、簡単なセグメントであっても全体配信するよりメールへの反応が高いことがわかりました。
- 初回のメール配信で使用した配信リストの抽出条件
「当社メールマガジン(Synergy!Plus)を登録している」
「BtoBの業態(競合等に合致する業種は除く)」 - 2回目配信以降は、メールの開封/未開封といった行動ベースのみでセグメント
「配信リストをセグメントする」となると、業種、従業員数、部署名、役職やスコアリングといった複数の情報を掛け合わせなければいけないと思う方が多いと思います。しかし、そんなに複雑なセグメントでなくても、上記のようなシンプルなセグメント配信から始めてみてもいいのではないでしょうか。
ただ、開封率に比べてクリック率はあまり高くないという結果となり、開封率が60%以上であることを考えると、件名は悪くないがメールの内容を再検討する必要がある、という課題が残りました。
法人営業においてPardotとSNSの連携をするときの注意
今回、Facebook広告内で利用しているURLにPardotで生成したカスタムリダイレクトを設定しました。プロスペクトの内、何人がURLをクリックするのか計測するためです。しかし、結果としてクリック者は計測できませんでした。
Pardotに格納されているプロスペクト情報とSNSのアカウントは、メールアドレスをキーにして同一データかどうかを判断し、両データを紐付けます。
本シナリオで思ったような結果にならなかったのは、「ビジネスで利用するメールアドレスをSNSには利用しない」という視点がすっかり抜け落ちていたため、Facebook広告のクリック/未クリックのデータを取得することができず、シナリオをうまく分岐させることができませんでした。
法人営業をされている方でPardotとSNSの連携を今後実施しようと考えられている方は、上記の点にご注意ください。
別のEngagement Studioのご紹介
2016年12月に開催されたSalesforceのイベントで名刺交換させていただいた方に対して、2017年1月からフォローを開始しました。その際に使用したシナリオをご紹介します。
最終ゴールを「問い合わせ」へと繋げるために考案したシナリオです。ここで利用しているメールには、事例や資料ダウンロードページ、ブログへのURLを記載しています。
▲Salesforce World Tour Tokyo 2016で名刺交換をさせていただいた方へのフォローシナリオ ※クリックで拡大
このシナリオでは、各メールの反応者について詳細をSalesforceのレポートで見られるようにしたり、Pardotで簡単な分析を行うため細かくリストに格納するよう設定しました。
自社でEngagement Studioを使ってイベント参加者に対するフォローを行う際の参考にしていただければと思います。
※本記事の内容は執筆当時のもので、現在とは一部仕様が異なる場合があります。ご了承ください。
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