LINEセグメント配信の導入方法とは?メリットや有効なセグメント方法をご紹介
「LINE公式アカウントを持っているが一斉送信しかしていない」、「今後はLINEをもっと活用していきたい」とお考えではありませんか?
LINE公式アカウントからユーザーへ直接アプローチすると反応率が上がり、商品やサービスが売れると言われていますが、それはLINEセグメント配信を導入し、上手く活用できているからかもしれません。
そこで今回は、LINEセグメント配信の導入方法からメリットや、LINEセグメント配信の際に必要なユーザーのセグメント方法をご紹介します。
「LINEセグメント配信の導入方法やメリットを知らない」、「どのようにセグメントしていけばいいのか分からない」という人はぜひ最後までご覧ください。
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<目次>
LINEセグメント配信導入のメリットとは?
LINEセグメント配信導入の説明の前に、まずは導入するメリットについて確認していきましょう。LINEセグメント配信導入のメリットは以下の2つです。
- ニーズの高いユーザーに対してアプローチができる
- ユーザーからのブロックを防ぐことができる
上記2つについて詳しくご説明していきます。
ニーズの高いユーザーに対してアプローチができる
LINEセグメント配信の1つ目のメリットは、ユーザーの趣味趣向や年齢・性別、購入履歴のようなデータをユーザー属性として活用し、ユーザーに合わせたメッセージを配信することができます。
例えば、靴を頻繁に購入するユーザーの場合、新作の靴を販売開始した旨のメッセージや、期間限定の割引クーポンを配信することで、ユーザーの興味を引くことができます。
ユーザー属性ごとにセグメント分けすることで、配信内容をユーザーに合わせることができ、ユーザーの反応率が良くなり、販売ページへの誘導率が高くなります。
もし、一斉配信をした場合は靴にあまり興味がないユーザーにも配信されてしまうため、通数が増えて、費用が掛かるため、LINE配信による費用対効果が下がってしまいます。
ユーザー属性ごとにセグメント分け、狙ったユーザーへピンポイントに訴求できるのがLINEセグメント配信の強みなのです。
ユーザーからのブロックを防ぐことができる
LINEセグメント配信の2つ目のメリットは、ユーザーにとって不要な情報を届けることが減るため、ユーザーが不快に感じることが少なくなり、LINE公式アカウントのブロックを防ぐことができます。
LINEから毎日のように興味がない内容の情報が届くたびにユーザーは不快に感じている可能性があります。一斉送信の場合に起こりやすいことですが、配信内容に興味がないユーザーへ情報を届けても効果が薄いと考えられます。さらに、ユーザーはLINE通知を減らすためにLINE公式アカウントをブロックするかもしれません。
しかし、LINEセグメント配信は属性や趣味趣向に合わせた配信が可能になるため、ユーザーからのブロックを防ぐ効果もあります。せっかく獲得できたユーザーなので、LINEセグメント配信を取り入れてユーザーの求めている情報を配信していきましょう。
LINEセグメント配信の導入方法
LINEセグメント配信を導入する方法は以下のとおりです。
- LINE公式アカウントのみで可能なセグメント配信をする
- 外部セグメント配信ツールで顧客情報に基づいた正確なメッセージ配信をする
それぞれ簡単にご説明していきます。
LINE公式アカウントのみで可能なセグメント配信をする
LINE公式アカウントの機能でセグメント配信が可能な、フィルター機能(旧:ターゲティングメッセージ機能)があります。
フィルター機能とは、友だちになっている人の中からどの層に対して情報を配信するのかを指定するための機能です。
20代~30代の女性だけの企画などターゲットに合わせて配信することができ、効果的に施策を打ち出すことができます。
フィルター機能はみなし属性(※)に基づいて以下の5つのセグメント分けができます。
- 性別
- 年代
- 居住地(都道府県まで)
- 利用しているOS(Android、iOSなど)
- 友だちになってからの期間(友だち追加されてからの日数)
※みなし属性とは、ユーザーのスタンプ購入履歴や公式アカウント友だち登録などの情報に基づいて判断された属性のことです。
活用例として、学生プランを期間限定で実施する際は学生(10代)と親御さん(40代~50代)をメインに配信するとセグメント配信の効果を最大化できると考えられます。
しかし、LINE公式アカウントのフィルター機能では、あくまでも「みなし属性」によるセグメント配信なので、ターゲットに正確なアプローチができない場合があります。
「顧客情報に基づいて正確なセグメント配信がしたい」という人は、次にご紹介するLINE Messaging APIを活用したメッセージ配信をおすすめします。
LINE Messaging APIで顧客情報に基づいた正確なメッセージ配信をする
LINEセグメント配信をする方法の1つとして、LINE Messaging APIを利用する方法です。
APIは、1つのサービスに別のソフトを組み合わせて利用する仕組みのことです。今回の場合は、LINEに対して別途セグメント配信するために利用します。
LINE Messaging APIを利用するメリットとして以下の3つが考えられます。
- 顧客データを紐づけて管理できるようになる
- ターゲッティングメッセージ機能より細かいセグメント配信ができる
- LINEだけでなくメールやアプリなどクロスチャネルでアプローチできる
「LINEセグメント配信をより活用していきたい」とお考えの方はぜひLINE Messaging APIを利用して、効果的なLINEセグメント配信をしていきましょう。
LINE Messaging APIと連携したセグメント配信ツールの選定方法
LINE Messaging APIを活用することで、外部のセグメント配信ツールと連携し、LINEの細かなセグメント配信ができるようになります。
LINEのセグメント配信を導入するために必要な配信ツールの選定方法は、以下2つの観点からみて選定することが良いでしょう。
- 顧客データは格納可能なのか
- LINE以外の配信チャネルも対応しているのか
上記2つについてご説明していきます。
顧客データは格納可能なのか
LINEセグメント配信するにあたって、会員情報や購買情報などの顧客データの活用が必要になります。そのため、顧客データを格納できるかどうかは非常に重要になっていきます。LINEセグメント配信後に顧客データの抽出作業ができないと改善に役立てることができません。
API選定する際は顧客データの格納が可能かどうかをツール開発元にしっかり確認しておきましょう。
LINE以外の配信チャネルも対応しているのか
1通あたりの配信コストが発生するLINEは、メール配信などの低コストでリーチできるチャネルとの併用が有効です。
メール配信ではメール未開封だったユーザーでも、LINE配信ではメッセージを開封する場合があります。LINEはメールと比べてアプリを開ける回数が多く、「通知数が気になる」という理由からメッセージを開封する人が比較的多いです。そのため、メール配信では反応がないユーザーでも、LINE公式アカウントからのメッセージには反応を示すことがあります。
このようにLINEメッセージ配信と、その他の配信チャネルを併用し、効果などを比較することでマーケティングに役立つ情報を得られます。LINEメッセージ配信以外にも、その他の配信チャネルと組み合わせてマーケティング活動を行えるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
LINEセグメント配信のみではなく、他の配信チャネルを組み合わせてマーケティング活動の効果最大化を目指しましょう。
LINEセグメント配信を導入するための有効なセグメント方法
LINEセグメント配信を導入する際には、「ユーザーセグメントを地域別・年齢別のようにざっくり分けるか」、もしくは「購買回数・購入頻度のようにより細かく仕分けるのか」などがあります。
ここでは、LINEセグメント配信を導入するために知っておきたい、セグメントの方法について以下の2つをご紹介します。
- 地域・性別・年齢などのデモ・グラフィック情報でセグメントする
- サイト行動情報・購買情報でセグメントをする
上記2つの内容をもう少し詳しくご説明していきます。
地域・性別・年齢などのデモ・グラフィックでセグメントする
セグメント方法の1つとして、デモ・グラフィックによるセグメント方法があります。
デモ・グラフィックとは、年齢や性別、居住地、職業、学歴、家族構成などの人口統計的な属性の総称のことです。
10代、20代、30代、40代などの年齢別にセグメントすると、各世代の購買行動や趣味趣向などの生活様式は変化していくことがわかります。そういったデモ・グラフィックでセグメントすることで商品・サービスを購入しそうなユーザーに対して、最適な情報を届けることができます。
商品・サービスを購入しそうなデモ・グラフィックに加えて、顧客の購入履歴やサイトのアクセス情報などの行動データを掛け合わせることで、さらに効率の良いセグメント配信を行うことも可能です。
そのため、次にご紹介する行動履歴・購買情報によるセグメントも重要となっていきます。
行動情報・購買情報などでセグメントをする
サイト行動履歴や購買金額などのユーザーの行動に紐づく情報でセグメントをします。
例えば、LINE配信で50人のユーザーへメッセージ配信をし、10人がサイトへアクセスし、そのうち2人が商品を購入したとすると、今後、以下のようなユーザーのセグメントができます。
- サイトへアクセスしなかった40人
- サイトへアクセスしただけの8人
- 商品を購入した2人
上記3つのセグメントからそれぞれに合わせたメッセージ内容を作成し、配信することでさらに正確なアプローチができるようになります。
LINE公式アカウントの機能のみでは「みなし属性」のデモ・グラフィック情報でしか、セグメント配信できませんが、外部セグメント配信ツール(API)を利用すれば、ユーザーの正確なデモ・グラフィック情報に加えて、行動履歴・購買情報に基づいてより正確なセグメント配信ができるようになります。
「ユーザーの行動情報や購買情報に合わせて配信したい」という人は外部のセグメント配信ツールを導入することをおすすめします。
LINEの友だちと自社の顧客データを紐づける方法を検討する
LINEセグメント配信をするためには、LINEの友だちと顧客データを、紐づける作業をしなければなりません。この、紐づける作業のことをコネクトといいます。コネクトとはLINEユーザーと自社顧客において、同一のユーザーを照合することを意味します。
コネクトの具体的な方法は以下の図のようになります。
①リッチメニューにID連携ボタンを設置し、LINE連携機能を持った顧客管理システムの生成フォームでログインさせることで、ユーザーを照合する。
②LINEログイン機能を活用し、自社会員サイトのログイン時にLINE識別子を取得することで、ユーザーと情報を照合する。
顧客データとユーザーをしっかりコネクトしていくことで、セグメント配信できる母数が増えていきます。このコネクト率を高めることがセグメント配信を成功させるための大きなポイントとなります。
LINEセグメント配信を導入して配信の費用対効果を高めよう
本記事では、LINEセグメント配信導入するメリットから導入方法やセグメント方法についてご紹介しました。より費用対効果の高いLINE配信を行うために、顧客データを活用したセグメント配信をご活用ください。
シナジーマーケティングでは、LINEのセグメント配信ツール「Synergy!」を活用したLINEのセグメント配信支援を行っています。
詳しくは以下の資料をご参照ください。
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