LINEセグメント配信とは?通数課金対策や施策例をご紹介
「LINEメッセージは一斉送信しているけど、費用対効果が良くない」
「LINEセグメント配信について興味あるけど、どんな機能なのか分からない」
今まさにこのようにお困りではないでしょうか?
LINEメッセージ配信は既存会員とのコミュニケーションを検討していく中で、非常に有効なチャネルだと考えられています。しかし、LINE一斉配信を利用している場合、商品によっては本来配信すべきではないユーザーに対してもメッセージを送るため、費用対効果が下がることがあります。このような商品に対してニーズを持っていないユーザーにメッセージ配信をしないようにするために、LINEセグメント配信を使うことをおすすめします。
LINE新料金に対策を!LINE×CRM活用徹底ガイドのダウンロードはこちら
そこで今回は、LINEセグメント配信(絞り込み配信)を活用する具体的な手法、LINEセグメント配信使用による費用の抑え方などについて解説します。
<目次>
LINEセグメント配信とは?
セグメント配信とは、年齢・性別、居住地などの属性ごとに分類したユーザーに、それぞれニーズに沿った情報を配信するマーケティング手法の一つです。LINEセグメント配信は、公式アカウントを友だち追加しているユーザーをセグメント分けし、ユーザーの属性ごとにメッセージを配信していきます。
例えば、化粧品を購入する人を「女性」とセグメントします。しかし、女性の中にも「20代、30代、40代、50代、60代」と年代によってより細かくセグメントすることができます。年代によって求める化粧品は変化して来るため、より細かくセグメントしていくことで、ユーザーのニーズに沿った内容の情報を届けることができるようになります。
LINEの配信料金について~通数課金対策をご紹介~
それでは、公式アカウントのLINEメッセージ配信の最新の料金についてご紹介します。LINEのメッセージ配信の費用は以下のとおりとなっております。
ポイントは以下のとおりです。
- 配信プランに応じた基本料金
- 配信プランを超えた通数は超過課金が発生
例えば、下記のような状況でLINE一斉送信したと考えてみましょう。
- 5万人の男性ユーザー
- 5万人の女性ユーザー
- 単価2,000円の化粧品に関する情報のLINE一斉配信を計5回
このような場合の通数課金額は以下のとおりです。
- 10万人の会員×5回=500,000通
- ¥15,000(基本料金)+¥1,120,000(超過)=¥1,135,000
仮に、男性会員のコンバージョンが0%、女性会員のうち1%がコンバージョンしたとすると、500人×2000円=1,000,000円の売上になります。
一見、1,000,000円の売上があるため効果は高いように思えますが、1,135,000円のLINE一斉配信の費用が掛かっているため、赤字です。
これではLINE配信は効果があると言われていても費用対効果が合わないでしょう。
このようにLINE一斉配信には商品によってはターゲットではないユーザーに対してもメッセージ配信をするため、多くの費用が掛かります。
そのため通数課金の費用をできるだけ抑えつつ、費用対効果の最大化を目指すには以下の方法を用いると良いでしょう。
- LINE通数課金への効果的なセグメント配信
- 適切な顧客管理で費用対効果を上げる
それぞれ簡単にご説明していきます。
通数課金を抑えるための効果的なLINEセグメント配信
LINE公式アカウントの通数課金を抑えるための効果的な方法としてLINEセグメント配信があります。
LINEセグメント配信は、LINE公式アカウントを友だち追加しているユーザーを「性別、年代、居住地、OS、友だち追加日数」のユーザー属性からセグメント分けを行い、メッセージ配信していきます。
しかし、これらのユーザー属性は「みなし属性」です。ユーザーのスタンプ購入履歴や公式アカウントの友だち登録などのデータをもとに属性を判断しています。
そのため、LINEセグメント配信ではターゲットではないユーザーに対してもメッセージ配信をしている可能性があるということです。
一方、外部のセグメント配信ツール(API)とLINEを連携すると、みなし属性ではなく顧客情報を使ってセグメント配信するため、正確なターゲットに対してメッセージ配信を行えます。
このように外部のセグメント配信ツールはターゲットに的確なアプローチができるようになるためおすすめです。
ユーザーを絞り込むことには、以下のメリットがあります。
- 通数を絞り込むことでコストが削減できる
- ターゲットを絞ることで、反応率を高めることができる
- ターゲット向けのメッセージをピンポイントで訴求することができる
10,000人の人に一斉送信するよりも、商品やサービスに興味・関心がありそうなユーザー2,000人に対して送信する方が、ユーザーの反応率を高めることができます。仮に、10,000人のユーザーへ配信し、200人から反応があった場合の反応率は2%となります。もし購入まで至った場合は10,000通分のコストで200人分の売上になります。
一方、商品やサービスに興味・関心のある2,000人にのみ配信し、200人反応があった場合は反応率が10%となります。もし購入まで至った場合は2,000通分のコストで200人分の売上へ繋がります。
上記はあくまでも一例ですが、LINEセグメント配信する場合と一斉送信する場合との費用対効果は見てわかるほど大きな差があります。LINEセグメント配信を上手く活用することで費用を最低限に抑えて、効果の最大化を目指しましょう。
適切な顧客管理で費用対効果を上げる
通常のLINE公式アカウントでは①ユーザーアイコン、②ステータスメッセージ、③チャット履歴の3つで顧客管理をすることができますが、費用対効果を上げるための管理としてはまだまだ不十分です。
この機能だけでも対応できないわけではありませんが、より効果的に顧客を管理するためには顧客データに紐づけて管理することができると良いでしょう。
例として以下のような紐づけて管理しておくと、費用対効果の高いLINEセグメント配信ができるようになります。
- 来店回数
- 購入回数
- 購入してからの日数
- 利用サービス別
- 顧客ランク別
- クーポン別
LINEユーザーを集めることも重要ですが、集めたユーザーをセグメント管理しておくとユーザーの属性に応じたメッセージ配信ができるようになり、LINE公式アカウントの運用効果は高くなっていきます。
LINEセグメント配信の考え方について
LINEセグメント配信の考え方について、以下の3つの内容を知っておくとより効果的なLINE公式アカウント運用の手助けになるでしょう。
- LINEセグメント配信の重要性
- ユーザーのニーズに合った配信ができる
- メルマガと比較して即時性に優れている
上記3つについて詳しく解説していきます。
LINEセグメント配信の重要性
LINE公式アカウントからの一斉送信は手間がかかりませんが、セグメント配信と比べるとユーザーからの反応率が下がる場合があります。
また、一斉送信は一部ユーザーにとって不要な情報を送っていることも考えられます。例えば、女性限定クーポンを男性にも配信してしまうと、男性ユーザーは気持ちのいい思いはしないでしょう。一斉送信を続けていくと、一部ユーザーにとっては意味のない通知がやってくるためLINE公式アカウントの通知をオフにされるか、ブロックされる可能性もあります。ユーザーに対して不快に感じさせないためにも、しっかりセグメントを決めてLINEセグメント配信をしましょう。
ユーザーのニーズに合った配信ができる
公式アカウント内で設定できるセグメントは、「年齢・性別、居住地、OS、友だち追加された日数」など細かいセグメントを設定し、配信することができるためユーザーのニーズに沿った情報を配信することができます。
さらに、LINEとAPI(Application Programming Interface)を組み合わせることで、購買回数、来店回数、購買傾向などのより細かいセグメントを設定することができます。APIを利用する際は「顧客データを格納できるのか」、「LINE以外の配信チャネル(メルマガなど)も対応しているのか」を確認しておくと、より良いLINEセグメント配信ができるようになります。
メルマガと比較して即時性に優れている
扱っているサービスや商材や、訴求の目的により施策の考え方は異なってきますが、共通の考え方としては、LINEの特性である即時性を活かした配信が有効です。
スマートフォンで24時間密着しているメディアであり、通知メッセージも届く点から、メルマガと比較して、即時性に優れています。
そのため、LINEのセグメント配信の企画にあたっては即時性のある施策をいかに組み込めるかがポイントとなります。即時性のある施策とは、ユーザーの行動や状況を起点に、最適なタイミングでメッセージを配信することです。次章で具体的なセグメント配信のケースの一例をご紹介します。
LINEセグメント配信の施策例
LINEセグメント配信の施策例として以下の3つをご紹介します。
- バースデーLINE配信
- 離脱ユーザー向けLINE配信
- ユーザー属性に合わせたクーポン配信
それぞれのLINEセグメント配信について簡単にご説明していきます。
バースデーLINE配信
生年月日データを活用して、ユーザーの誕生日に合わせてお祝いのメッセージとクーポンなどの特典をLINE配信します。上記のような手法はメール配信でもよく活用される方法ですが、LINE配信はメール配信と比べて、すぐにメッセージが開封されるため施策の即時性は高いです。また、LINEは、他メディアと比較して、親近感を感じさせることに優れているメディアのため、誕生日のお祝い案内は相性が良いといえます。
離脱ユーザー向けLINE配信
サイトに訪問しているけども、コンバージョンに到達しなかったユーザーに対してLINEで追客を行います。すでにサイトにアクセスしているユーザーのため、検討度が高い状態のユーザーに対して、メッセージの到達性が高いLINEでアプローチを行うことが可能です。
ユーザー属性に合わせたクーポン配信
ユーザー属性に合わせて別々のクーポンを配信することによって、ユーザーの購買を促進させます。
例えば、服を購入するユーザーには男性と女性が存在します。男性には男性用の服に対する割引クーポン、女性には女性用の服に対する割引クーポンを用意しておき、LINEセグメント配信すると効果的だと考えられます。
クーポンを全て一緒にして一斉配信することもありますが、業種によっては男性や女性、20代と50代というふうにそれぞれニーズが異なる場合があるため、ユーザー属性に応じてクーポン配信すると効果的です。
まとめ
LINEセグメント配信は顧客データを上手く活用したマーケティング手法の一つです。一斉配信と比べてユーザーからの反応率は上がり、ブロックや通知オフにされる可能性を下げます。また、LINE公式アカウントの配信は基本通数分を超過した場合は1通あたりに対して1.5円~5.0円の費用が必要となります。一斉送信の場合は、ユーザーからの反応率が下がるだけではなく無駄な通数分が費用として掛かります。
一方、LINEセグメント配信では、ユーザー属性に合わせたメッセージを配信するため、費用を下げつつ反応率を高めることができます。LINEセグメント配信を上手く活用し、ユーザーの反応率を高めましょう。
Synergy!の「LINEへの配信」機能について
LINEへの配信でできること、活用方法のご紹介、料金など、LINEへの配信に関する詳細が詰まった資料をダウンロードできます。
関連情報
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。