CV数に大きな差!Facebook「コレクション広告」の国内アパレル事例
2017年3月に、Facebookに新しく登場したモバイルアプリで表示される広告フォーマット「コレクション広告」。徐々に国内でも事例が増えてきていますが、まだ事例として世の中に出ているものは少ない印象です。
今回はシナジーマーケティングが得意とするCRMデータを活用したデジタル広告運用のなかで、コレクション広告を活用した実事例を中心にその魅力についてご紹介できればと思います。
Facebookコレクション広告とは
「コレクション広告」とは、2017年3月にFacebookに新しく登場したモバイルアプリで表示される広告フォーマットです。メインのビジュアル(動画または静止画)の下に商品画像が4枚並んだ状態で配信(1)され、広告がタップされると瞬時にフルスクリーン表示に切り替わります(2)。フルスクリーンの状態からは、最大50枚の商品画像でウェブサイトまたはアプリへと誘導(3)することができます。
コレクション広告は、
- 目を引くメインビジュアルを表示できる
- 製品カタログを利用することで、閲覧者にとって関連性の高い商品の一覧表示できる
という2点から、新規ユーザーへの認知拡大や既存ユーザーに対するリテンション施策として、ECのマーケティング施策に活用することが可能です。
また、訴求度の高い広告をタップした後も、Facebookアプリから移動することなくフルスクリーンページで他の商品を見たり、特定の商品の特徴について情報を得ることができるため、モバイルでの購買体験の改善にも繋げられます。
コレクション広告はリテンション施策と相性がいいのか
弊社は、CRMデータを活用したデジタル広告の運用を得意としています。
多くの商品を快適に見せることができるコレクション広告は、ECでのリテンション(再購入)を目的としたデジタル広告として相性がいいのではないか、またアパレルとの相性が良いのではないか、と感じました。
実際、先行してリリースされていたアメリカではEC、特にアパレルや化粧品メーカーでよく利用されているようです。それはこの広告フォーマットが、単なる画像での訴求というより、Facebook内でショッピングできる感覚に近いメニューだからです。
そこで今回、「ORiental TRaffic」をはじめとするレディースシューズの製造・販売を行うダブルエー社と共に、テストマーケティングを実施しました。
仮説
通常のバナー広告と比べて、
1. コレクション広告はECでのリテンション(再購入)に最適な広告フォーマットである
2.コレクション広告とアパレルECは相性が良い
実施内容
- 施策のゴール:既存のお客様からのEC購買の増加
- 施策実施期間:2017年7月
- 実施施策:ORiental TRaffic Summer SALE をフックに購買訴求
- 配信対象:EC会員(購買日起点で大きく3つのセグメントに分けて配信)
検証方法
配信対象を「A群:コレクション広告」「B群:通常バナー広告」に分割し、効果を比較する。
なお、あくまでテストということで出稿期間は短めに設定しています。
結果は、通常のバナー広告と比べて2倍以上のCV数
結果
CRMデータを対象とした広告配信において、
通常バナーと比較し、コレクション広告のCV数/CVRの結果は良かった!
出稿期間が3日程度だったのであくまで本数値は参考程度ではありますが、クリック率にはあまり差がないものの、コンバージョン率がコレクション広告の方が高くなっています。
コレクション広告はクリックするとFacebook上で商品を一覧で閲覧でき、自分の欲しい商品を見つけて購入に至る割合が高いため、コンバージョンに至りやすくなったのではないかと考えられます。
今回はダブルエー社の事例でしたが、弊社が支援させていただいている他のアパレル企業でも同様の結果が出ています。コレクション広告を実施するには、データフィードを用意する必要があったり通常バナーと比べて準備物が多くなりますが、チャレンジする価値のあるものだと思います。是非一度トライしてみてください!
参考情報
コレクション広告に必要なフォーマットやルールなど、詳しい情報は公式ヘルプページにまとめられています。
コレクション広告で宣伝する|Facebook Business
※記載されている内容は掲載当時のものであり、一部現状とは内容が異なる場合があります。ご了承ください。