第1回Synergy!ユーザーコミュニティを開催しました
開催日:2016.03.23Synergy!ユーザーコミュニティは、クラウド型CRMシステム「Synergy!」のユーザーが集う勉強会です。システムの新機能の使い方や他社における利用事例を学ぶとともに、デジタルマーケティングに関する知見と人脈を広げる場をつくるという趣旨のもと、3月23日に東京で初開催しました。
今回のテーマは『メールマーケティングとSynergy!の進化』。チャネル・デバイス・アプリが多様化する中で、到達力や表現力などの点で今なお有力なコミュニケーションチャネルであるメールを取り上げ、下記4本の講演をおこないました。この開催レポートでは、その講演内容のポイント(一部)を紹介します。
- ライトニングトーク ~ ベンダーの功罪と業界のこれから ~
シナジーマーケティング株式会社 取締役兼COO 田代 正雄 - Synergy!のロードマップと新機能「リターゲティングメール」
シナジーマーケティング株式会社 東日本事業部 カスタマーサクセスグループ 古賀 裕人 - Synergy!活用事例発表 ~ 毎月100本のメルマガを配信!阪急交通社が実践するメールマーケティング ~
株式会社阪急交通社 営業企画部 ウェブ戦略課 一係長 宇和川 匠氏 - メールマーケティング最新トレンド ~ アメリカで注目を浴びている手法やツールのまとめ ~
シナジーマーケティング株式会社 エバンジェリスト 岡本 亨
Synergy!のロードマップと新機能「リターゲティングメール」
Synergy!のロードマップ
昨年12月、Synergy!の新コンセプト「Intelligent Communication Platform」を発表しました。Intelligentの意味するところは、Yahoo! JAPANのビッグデータ、顧客を分類する独自の価値観アルゴリズム、当社独自で研究開発している予測技術。これらのテクノロジーとデータを用いて、お客様(買い手)の望むタイミング・デバイスに、相手が求めるコンテンツを届けることをSynergy!の開発方針としています。
この方向性のもと、短期的には以下3つの領域で機能強化を進めていきます。
- より多くのデータがSynergy!に格納されるように(情報登録機能の強化)
- さまざまなチャネルでお客様にメッセージを届けられるように(チャネルの拡充)
- CRM関連データを活用して集客効率をさらに向上できるように(広告連携機能の強化)
メッセージチャネル拡充:新機能「リターゲティングメール」のデモ
リターゲティングメールは、下記の要望を満たす、新しいメール配信手法です。
- 消費者のライフスタイルが多様化する中で、顧客の状況に合わせてメールを配信したい。
- 一斉配信の効果が薄れつつあるので、顧客が欲しい情報に絞ってメールを届けたい。
- コンテンツを実際に見てもらえる可能性が最も高い(ちょうどいい)タイミングでメールを送りたい。
このリターゲティングメールにより、Synergy!内のレコードと顧客(ブラウザ)のCookieが紐付いていることを前提に、フォームの登録・Webサイトの閲覧・メールの開封といった顧客のアクションをトリガーにしてメールを自動配信できます。機能を利用するための操作・設定手順を、実際の画面を見ながら説明しました。
メールマーケティング最新トレンド
メールマーケティングの担当者の「3つの悩み」に対して、最新のトレンドやアメリカでの新興ツールの紹介を交え、解決策を話しました。
- HTMLメールの表示崩れが起きないよう、いろいろなメーラーで検証するのが面倒..。
- 注意を引き、印象に残るメールにするにはどうすればいいか..。
- One to oneやパーソナライゼーションとか言われているけど、「氏名の埋め込み」以外に何かできないものか..。
1. HTMLメールのテストにかかる工数を削減するには?
40種を超えるデバイスでHTMLメールの表示をチェックできる「Litmus」と「Email on Acid」を紹介しました。
2. 飽きられないメールにするには?
動画を活用したメールの事例や制作ツールをいくつか紹介しました。
- Netflixで以前配信されたシネマグラフ付きメール
- シネマグラフ制作ツール「Flixel」
- アニメーションGIF制作Webサービス「GIF MAKER」
- アニメーションGIF制作ツール「LICEcap」
- Kate SpadeのアニメーションGIF付きHTMLメール
- 動画配信サービス「Wistia」
メールと動画を組み合わせるのに以下3つの手法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
3. 「氏名の埋め込み」以外のパーソナライゼーションの方法は?
画像の中に「お客様の名前」や「保有ポイント数」といった文字を埋め込む「イメージ・パーソナライゼーション」を実現するWebサービスを紹介しました。
- Tシャツロゴとして社名を埋め込んだ画像の事例 ※引数を変えると左にいる子供のTシャツにある文字が変わる。
- イメージ・パーソナライゼーションを実現するWebサービス:MarcomCentral、NiftyImages
コミュニティを終えて
阪急交通社様の事例では、「月100本ものメール配信をどのように実現しているのか?その成功の秘訣は?」とのテーマにてご講演いただきました。ツールだけでなく、運用体制をどのように構築するのか、マニュアルやルールをどのように整備するかが非常に重要であることを再認識しました。
また、リターゲティングメール機能については「すぐにでも活用したい!」とのお声をいくつも頂戴しましたので、次回はその活用事例を共有できる場をつくりたいと考えています。第2回Synergy!ユーザーコミュニティ、次回は2016年6月頃に開催予定です。皆さまとお会いできることを楽しみにしています!
レポート記:コミュニティ運営事務局 中馬