「個人取引先」とは?
Salesforceの個人取引先設定は、個人事業者など、取引先に対して担当者が1名と限定されていることが多い場合に便利な設定です。
https://help.salesforce.com/HTViewHelpDoc?id=account_person.htm&language=ja
「個人取引先」の利用を検討している人や実際どのような機能なのかを理解したいという人のために、その仕組みについて説明します。
個人取引先の概要
個人取引先は「取引先」を「取引先責任者」と同等に扱うことができる機能です。
通常、取引先に対して複数の取引先責任者がいますが、個人取引先の場合「取引先=取引先責任者」になります。
1個人をそのまま取引先として扱うことができるので、前述のとおり個人事業者や BtoC などを対象にしたCRMに適しています。
個人取引先の機能を利用するには、Salesforce社に連絡が必要で、一度有効にした後は元に戻せません。
個人取引先の機能を有効にしたあとも、従来通りの取引先に複数の取引先責任者を登録して運用することもできます。
個人取引先の機能を有効にした組織では、取引先を登録時に「個人取引先」なのかまたはそれ以外の取引先なのかを取引先レコードタイプを指定することで明示します。
後者は従来通りの取引先と複数の取引先責任者としての運用になります。(通常「法人取引先」というレコードタイプになります)
個人取引先として登録した取引先は、同時に「取引先責任者」としても表示されるようになります。つまり、個人取引先を登録することで、「取引先」タブ画面にも「取引先責任者」タブ画面にも表示されるレコードができるということです。
実際に、個人取引先がどのように表示されるかを確認します。
以下は、取引先責任者タブ画面です。すべての取引先責任者が表示されています。このうち、「小鳥 章」さんのデータの詳細をみるために、名前をクリックします。
クリック後の詳細画面です。タイトルに「個人取引先の詳細」とが表示され、タブは「取引先」が選択されていることがわかります。また、取引先レコードタイプが「個人取引先」になっています。
今度は、「取引先」タブ画面を表示します。先ほど表示した「小鳥章」さんのレコードが取引先としても表示されていることがわかります。このように、取引先でありながら、取引先責任者としても扱うことができるのが「個人取引先」になります。
個人取引先の仕組み
個人取引先と取引先の関係を、通常の取引先の場合と比べて図にしたあらわすと以下のようになります。
個人取引先には、通常「取引先責任者」として用意される項目を取引先でありながらも設定できます。
上図のうち赤色になっている項目がこれにあたります。
これらの項目によりあたかも取引先責任者を扱うように取引先を利用できます。
これはどのようにして実現しているのでしょうか?
個人取引先は「取引先責任者」としては登録されずあくまでも「取引先」として登録されます。
「取引先責任者」タブではなく「取引先」タブ画面から登録するのはこのためです。
ただ個人取引先を登録するときには、システム内の暗黙の処理として「取引先責任者」にもレコードが登録されます。
そのため取引先と取引先責任者で計2件のレコードが登録されます。
ただし表面上はこれらのレコードは1つの「個人取引先」として表示されます。そして取引先と取引先責任者の両方に特有の項目をもったデータとして利用できます。
この結果、「取引先」タブ画面と「取引先責任者」タブ画面の両方にレコードが表示されたり、取引先でありながら取引先責任者としてあつかうことができるようになります。
以上が個人取引先を実現している仕組みです。
この個人取引先の仕組みによって、個人および個人事業者向けの営業活動やCRMを行う際に、取引先と取引先責任者のデータを毎回1組ずつ登録することなく、取引先と責任者をセットにしたデータを1件ずつ登録・管理できるようになります。
非常に便利な機能ですので、会社の業態や運用方法が適する場合にはぜひ検討してみると良いでしょう。
Salesforceの個人取引先設定は、個人事業者など、取引先に対して担当者が1名と限定されていることが多い場合に便利な設定です。
https://help.salesforce.com/HTViewHelpDoc?id=account_person.htm&language=ja
「個人取引先」の利用を検討している人や実際どのような機能なのかを理解したいという人のために、その仕組みについて説明します。
個人取引先の概要
個人取引先は「取引先」を「取引先責任者」と同等に扱うことができる機能です。
通常、取引先に対して複数の取引先責任者がいますが、個人取引先の場合「取引先=取引先責任者」になります。
1個人をそのまま取引先として扱うことができるので、前述のとおり個人事業者や BtoC などを対象にしたCRMに適しています。
個人取引先の機能を利用するには、Salesforce社に連絡が必要で、一度有効にした後は元に戻せません。
個人取引先の機能を有効にしたあとも、従来通りの取引先に複数の取引先責任者を登録して運用することもできます。
個人取引先の機能を有効にした組織では、取引先を登録時に「個人取引先」なのかまたはそれ以外の取引先なのかを取引先レコードタイプを指定することで明示します。
後者は従来通りの取引先と複数の取引先責任者としての運用になります。(通常「法人取引先」というレコードタイプになります)
個人取引先として登録した取引先は、同時に「取引先責任者」としても表示されるようになります。つまり、個人取引先を登録することで、「取引先」タブ画面にも「取引先責任者」タブ画面にも表示されるレコードができるということです。
実際に、個人取引先がどのように表示されるかを確認します。
以下は、取引先責任者タブ画面です。すべての取引先責任者が表示されています。このうち、「小鳥 章」さんのデータの詳細をみるために、名前をクリックします。
クリック後の詳細画面です。タイトルに「個人取引先の詳細」とが表示され、タブは「取引先」が選択されていることがわかります。また、取引先レコードタイプが「個人取引先」になっています。
今度は、「取引先」タブ画面を表示します。先ほど表示した「小鳥章」さんのレコードが取引先としても表示されていることがわかります。このように、取引先でありながら、取引先責任者としても扱うことができるのが「個人取引先」になります。
個人取引先の仕組み
個人取引先と取引先の関係を、通常の取引先の場合と比べて図にしたあらわすと以下のようになります。
個人取引先には、通常「取引先責任者」として用意される項目を取引先でありながらも設定できます。
上図のうち赤色になっている項目がこれにあたります。
これらの項目によりあたかも取引先責任者を扱うように取引先を利用できます。
これはどのようにして実現しているのでしょうか?
個人取引先は「取引先責任者」としては登録されずあくまでも「取引先」として登録されます。
「取引先責任者」タブではなく「取引先」タブ画面から登録するのはこのためです。
ただ個人取引先を登録するときには、システム内の暗黙の処理として「取引先責任者」にもレコードが登録されます。
そのため取引先と取引先責任者で計2件のレコードが登録されます。
ただし表面上はこれらのレコードは1つの「個人取引先」として表示されます。そして取引先と取引先責任者の両方に特有の項目をもったデータとして利用できます。
この結果、「取引先」タブ画面と「取引先責任者」タブ画面の両方にレコードが表示されたり、取引先でありながら取引先責任者としてあつかうことができるようになります。
以上が個人取引先を実現している仕組みです。
この個人取引先の仕組みによって、個人および個人事業者向けの営業活動やCRMを行う際に、取引先と取引先責任者のデータを毎回1組ずつ登録することなく、取引先と責任者をセットにしたデータを1件ずつ登録・管理できるようになります。
非常に便利な機能ですので、会社の業態や運用方法が適する場合にはぜひ検討してみると良いでしょう。