「個人取引先」を有効化しているsalesforce.com組織でSynergy!LEADを使うときの注意点は?
Salesforce の「個人取引先」は個人事業者など取引先に対して担当者が1名と限定されていることが多い場合に便利な機能です。
https://help.salesforce.com/HTViewHelpDoc?id=account_person.htm&language=ja
個人取引先が有効の組織は通常の組織と比べてすこし特殊なデータ構造をもつようになります。
具体的には「取引先」と「取引先責任者」両方に同じデータが登録されることになります。
詳しくは「個人取引先とは?」をご一読ください。
ここでは「個人取引先」を有効にしている組織で Syenrgy!LEAD を使うときに注意する点をまとめます。
セットアップ画面での注意点
Synergy!LEAD をセットアップする際に、取引先オブジェクトの特定項目に参照権限がない場合に警告メッセージが表示されます。
個人取引先設定を有効にしている組織では、「取引先」のすべての項目に参照権限を持っている場合でも、警告メッセージが表示されます。
これは、個人取引先が有効になっていると取引先オブジェクトに暗黙の項目として取引先責任者の項目がふくまれるためです。
これらの暗黙の項目には参照権限を付与することはできませんが、システム運用上は特に問題がないため、この警告メッセージが表示されても「次へ」を押してセットアップを続けてください。
配信における注意点
個人取引先設定が有効になっていると「取引先」と「取引先責任者」の両方のタブに同一のデータが表示されます。
メール配信(他オブジェクト)では、メールアドレスをもつオブジェクトが配信対象となりますが、個人取引先が有効でない場合は「取引先」は配信対象とならず、有効になっていると「配信先オブジェクト」で「取引先」を選べるようになります。
ただし「配信先オブジェクト」で「取引先」を選んだ場合は以下の影響があります。
- トラッキング情報が取得できません。
Synergy!LEAD のトラッキング対象は「リード」「取引先責任者」のみとなります。
※ 取引先のキャンペーン紐付けには対応しておりません。 - 「取引先責任者」にある項目を直接絞り込み条件に指定することができません。
Synergy!LEAD では「取引先」で設定した項目のみが絞込み対象となります。このため「取引先責任者」の項目を利用するためには「取引先」に参照項目の作成が必要です。 - 配信実績の取得には、別途配信実績連携が必要です。
「取引先」用の配信実績オブジェクトの作成が必要です。
作成方法は「配信実績の連携設定(1):配信実績連携」をご確認ください。
(「取引先責任者」については、デフォルトで配信実績オブジェクトが用意されていますので作成は不要です)
フォームにおける注意点
2022年6月28日時点では、取引先責任者フォームを利用して、取引先責任者に連携した場合は「個人取引先」としてではなく「法人取引先」として扱われます。取引先責任者に登録されたあとで、個人取引先にする場合には、フローを利用して取引先責任者の情報から取引先(個人取引先)として、データを作成するような処理を別途ご用意ください。
今後、取引先に連携できる機能の実装も予定しておりますので、ご期待ください。
上記を踏まえ、意図して「取引先」あてに配信したい場合以外は、「配信対象先オブジェクト」を「取引先責任者」にされることをお勧めします。
以上が、個人取引先を有効にした組織で Synergy!LEAD を利用する際の注意点になります。
特に配信においては、トラッキング、希望する絞込条件設定および配信実績作成ができない場合がありますのでご注意ください。