メールのクリック日時を起点に自動でメールを配信する方法
メールの配信実績は、それぞれのオブジェクトごとに用意された配信実績オブジェクトに記録されます。この配信実績に記録される「開封日時」や「クリック日時」を使って、自動でメール配信をすることができます。
このページでは「特定のメールのURLをクリックしたリード(見込み顧客)へ自動でメール配信がしたい」という方向けに、「リードオブジェクト」に初回のメールクリック日時を記録し、自動配信設定に活用する方法をご紹介します。なお「リード」を例としていますが、「取引先責任者」や「カスタムオブジェクト」でも可能です。
初回クリック日時を起点にリードへ自動配信する例
リードオブジェクトに登録されている顧客が受信したメールのURLをクリックすると、その実績はリード配信実績オブジェクトへ取得します。
最初にクリックされた日時をリードオブジェクトの顧客レコードへ自動的に紐づくようにし、その日時を起点に特別オファーのメールを自動で配信できるようにします。
「リード」にカスタム項目を追加
- [ 設定 ] | [ クイック検索 ] にて「リード」と入力し、[ 項目 ] をクリックします。
- 「リードカスタム項目 & リレーション」の [ 新規 ] をクリックします。
- 「データ型の選択」にて [ 日付/時間 ] を選択し、「初回クリック日時」という名称のカスタム項目を作成します。
【入力例】- 項目名:初回クリック日時
- API名:FirstClickDateTime
フローの設定
[ 設定 ] | [ クイック検索 ] に「フロー」を入力し、 [ フロー ] を選択、[ 新規フロー ] をクリックします。
「リード」にカスタム項目を追加
- [ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ オブジェクトマネージャ ] | [ リード ] | [ 項目とリレーション ] | [ 新規 ] をクリックします。
- 「データ型の選択」にて [ 日付/時間 ] を選択し、「初回クリック日時」という名称のカスタム項目を作成します。
【入力例】
- 項目名:初回クリック日時
- API名:FirstClickDateTime
フローの設定
[ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ クイック検索 ] に「フロー」を入力し、 [ フロー ] を選択します。
[ 新規フロー ] をクリックします。
フローの開始条件を設定します。[ レコードトリガーフロー ] を選択し、[ 作成 ] をクリックします。
詳細条件を設定します。
【入力内容】
どのオブジェクトに登録されたレコードが、どのような状態のときにフローを開始するのか指定します。
- オブジェクト:対象のオブジェクトを指定します(この例では「リード」を設定しています)
- トリガを設定:レコードの状態を指定します(この例では「レコードが作成または更新された」を設定しています)
- エントリ条件を設定:対象にするレコードの条件を指定します(この例では「クリック日時」が「null ではない」こと、「件名」に「無料相談会」を含むことを設定しています)
- フローを最適化:アクションと関連レコード
上記を設定後、[ 完了 ] をクリックします。
レコードトリガーフローの開始条件設定が完了しました。続いて、要素を追加するため [ + ] をクリックし、[ 決定 ] をクリックします。
新規決定画面が表示されますので、フローが進む可能性のあるパスごとに、結果を作成します。
この例では、「リード」のレコードを更新する場合と更新しない場合に分けて設定します。
【入力内容】
- 表示ラベル:(例)更新対象の確認
- API参照名:(例)Check_of_UpdateTarget
- 説明:必要に応じて記入します
【結果】
- 表示ラベル:(例)更新する
- 結果のAPI参照名:(例)Update
- 結果を実行する条件:「初回クリック日時」が「null である」 AND 「クリック日時」が「null ではない」
- 結果を実行するタイミング:条件の要件を満たす場合
デフォルトの結果は、この例では「更新しない」としました。
上記を設定後、[ 完了 ] をクリックします。
続いて、要素を追加するため「更新する」側の [ + ] をクリックし、[ レコードの取得 ] をクリックします。
新規のレコードの更新の設定画面が開きます。
【入力内容】
- 表示ラベル:(例)リードレコード更新
- API参照名:(例)leadRecordUpdate
- 説明:必要に応じて記入します
- 更新するレコードを検索してその値を決定する方法:レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定
- オブジェクト:リード
- リードレコードの絞り込み:「Id」が「配信対象ID」と一致する
- リードの項目値をレコードに設定:「初回クリック日時」に「クリック日時」を設定
上記を設定後、[ 完了 ] をクリックします。
Flow Builder の画面に戻ります。
[ 保存 ] をクリックすると、設定終了です。
フローの有効化
フローが実行されるには「有効化」が必要です。
[ 有効化 ] をクリックします。
これで、件名が「無料相談会」のメールをクリックした「リード」には「初回クリック日時」が自動で付与されますので、その項目を利用して自動配信設定を行うことで、クリックした「リード」へ自動でメールを送信することができます。
ルールの有効化/無効化の切り替えは、作成した「フロー」画面で切り替えることが可能です。