数式機能について
数式機能について学ぶ
0.数式とは
数式は Salesforce を使いこなすうえで非常に重要な機能になります。数式機能は名前のとおり、A項目とB項目の値を使って計算したり、あるオブジェクトの特定の項目を表示させたりできます。また、ワークフローの条件に使用することもできます。
本記事では数式機能の紹介および使用方法について紹介します。
1.数式を使ってできること
数式は主に以下の2つの場面で利用できます。
数式項目の作成
他の項目によって値を動的に変えたり、参照先のオブジェクトの値を取得して表示することができる項目を作成することができます。
ワークフロー、割り当て機能のルール
項目の値を計算したうえでワークフローや割り当て機能の起動有無を決定するようなルールを作成することができます。
2.数式の利用例
実際に「数式項目」を作成して、数式機能についての理解を深めてみましょう。
ここでは、以下の条件を満たす項目を作成してみます。
- 取引先責任者オブジェクトの数式項目とする
- 項目型はチェックボックスとする
- 取引先責任者が参照する取引先オブジェクトの「従業員数」項目が 2,000 以上の場合、チェックがつくようにする
作成方法
- [ 設定 ] | [ ビルド ] | [ 取引先責任者 ] | [ 項目] を開き、[ 新規 ] をクリックします。
- [ 数式 ] にチェックをいれて [ 次へ ] をクリックします。
- 参照した結果をどのデータ型で表示させるか選択します。今回はチェックボックス型として作成するため [ チェックボックス ] を選択し「項目の表示ラベル」「項目名」を入力して [ 次へ ] をクリックします。
- 数式を入力する画面となるため以下を入力して [ 次へ ] をクリックします。
Account.NumberOfEmployees >= 2000 - 以降は通常の項目作成と同じように進めていきます。
数式項目が作成できました。
途中で入力した”Account.NumberOfEmployees >= 2000“が数式になります。
実際に2つの取引先責任者オブジェクトのデータを比較してみましょう。
- 取引先の従業員数が2,000人以上の場合
- 取引先の従業員数が2,000人未満の場合
今回作成した数式項目は他の項目の情報を元に動的に値が変わる項目のため、この項目に直接データを入力することはできません。
また、この仕組みを応用することでワークフローや割り当て機能のルールをより高度なものに設定することも可能となります。
数式を応用した数式項目およびルールの作成方法については、それぞれ別途記事を用意しているのでそちらでご確認ください。
作成方法
- 右上の [ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ オブジェクトマネージャ ] | [ 取引先責任者 ] をクリックします。
- [ 項目とリレーション ] | [ 新規 ] をクリックします。
- [ 数式 ] にチェックをし [ 次へ ] をクリックします。
- 参照した結果をどのデータ型で表示させるか選択します。今回はチェックボックス型として作成するため [ チェックボックス ] を選択し「項目の表示ラベル」「項目名」を入力して [ 次へ ] をクリックします。
- 数式を入力する画面となるため以下を入力して [ 次へ ] をクリックします。
Account.NumberOfEmployees >= 2000
以降は通常の項目作成と同じように進めていきます。
数式項目が作成できました。
途中で入力した”Account.NumberOfEmployees >= 2000“が数式になります。
実際に2つの取引先責任者オブジェクトのデータを比較してみましょう。
- 取引先の従業員数が2,000人以上の場合
- 取引先の従業員数が2,000人未満の場合
今回作成した数式項目は他の項目の情報を元に動的に値が変わる項目のため、この項目に直接データを入力することはできません。
また、この仕組みを応用することでワークフローや割り当て機能のルールをより高度なものに設定することも可能となります。
数式を応用した数式項目およびルールの作成方法については、それぞれ別途記事を用意しているのでそちらでご確認ください。
3.数式を利用する場合の注意点
数式は非常に便利な機能ではありますが、利用上の制限などいくつかの注意点があります。代表的なものを列挙します。
- 数式文字数制限 3,900文字
これ以上の文字数を必要とする場合は他の数式と併用するなどの工夫が必要になります。
- コンパイルサイズ制限 5,000バイト
文字数とは異なり、作成した数式をプログラム化した際のサイズ制限となります。このサイズは必ずしも数式文字数に比例するわけではありません。
- 表示文字数制限 1,300文字
数式を使用して表示可能な文字数の制限となります。
数式項目以外では、入力規則や承認プロセス、ワークフロールール、プロセスビルダーでも数式を使うことができます。ただし、特定の関数が使用できない、といった制限もあるので注意が必要です。
詳細情報は下記「関連情報」を確認ください。