顧客情報をメンテナンスする
顧客データへのカスタム項目の追加、外部データのインポート、データのバックアップ、既存データの一括更新、一括削除など、顧客情報の一括更新ができるようになる
0.はじめに
Salesforce に登録された顧客情報に対して一括で更新を行ったり、大量のデータ登録・削除を行うことが多々あります。
今回はそういった顧客情報の一括メンテナンスを行う方法について説明します。
1.オブジェクトにカスタム項目を追加する
マニュアル「リードにカスタム項目を追加する」を参考にカスタム項目を追加してください。
他のオブジェクトも操作は同様です。
2.インポートウィザードを使用してレコードをインポートする
社内の各部署で収集されたリストから顧客をインポートするといったことはよくあることです。
ここではインポートウィザードを利用して、ファイルから顧客データをインポートします。
通常、顧客データは取引先責任者オブジェクトを想定していますが、その他のカスタムオブジェクトや、リードオブジェクトでも特に違いはありません。説明中にオブジェクトを指定する箇所は、それぞれインポートするオブジェクトに置き換えてください。
※ ここでは、顧客データのファイルは既に用意されているものとします。
データインポートウィザードはほとんどのオブジェクトに対してインポート処理が行える機能です。従来のインポートウィザードをより強化し、かつユーザが使いやすいように画面も見直されています。5万件までのレコードに対応しているため、小規模なデータインポートならデータインポートウィザードを利用すればよいでしょう。
以降は画面に従って用意した顧客データファイルをインポートしてください。
上記は取引先責任者をインポートするために選択するものをマークしています。
すでに登録されたワークフローを実行しておきたい場合は必ずチェックをしてください。
ワークフローが登録されていない場合はチェックする必要はありません。
ファイルの文字コードはインポートするファイルの文字コードにあわせてください。Excelで作成されたファイルであれば、「日本語 Windows」で問題ありません。
以降の処理は画面沿って進めることで、インポートウィザードが完了します。
※ Salesforce オンラインヘルプ:「データインポートウィザード」
CSVファイル作成時に気をつけるべきこと
インポート時にエラーになったり、インポート後にデータの修正が必要とならないように次のことに注意するとよいでしょう。
- 重複レコードがないようにする
- 値のない項目は余分なスペースを削除する
- スペルチェック
さらに、オブジェクトの設定にあわせて次のことを事前にチェックします。
- オブジェクトの入力規則に準拠しているか
- 必須項目に値が入力されているか
- 選択リスト型項目の値がSalesforceに登録されているか
インポートウィザードでは、Salesforceで重複しているレコードが更新されないようにすることができます。
インポート時に「一致条件」を指定しておくことで、すでに登録されたデータがあれば重複データとして登録を行いません。
一致条件には、「名前」「SalesforceID」「外部ID」を選ぶことができます。
条件に一致したデータは上書き更新されず、スキップします。
社内の各部署で収集されたリストから顧客をインポートするといったことはよくあることです。
ここではインポートウィザードを利用して、ファイルから顧客データをインポートします。
通常、顧客データは取引先責任者オブジェクトを想定していますが、その他のカスタムオブジェクトや、リードオブジェクトでも特に違いはありません。説明中にオブジェクトを指定する箇所は、それぞれインポートするオブジェクトに置き換えてください。
※ ここでは、顧客データのファイルは既に用意されているものとします。
データインポートウィザードはほとんどのオブジェクトに対してインポート処理が行える機能です。従来のインポートウィザードをより強化し、かつユーザが使いやすいように画面も見直されています。5万件までのレコードに対応しているため、小規模なデータインポートならデータインポートウィザードを利用すればよいでしょう。
[ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ インテグレーション ] | [ データインポートウィザード ] をクリックし、インポートウィザードを起動します。
[ ウィザードを起動する ] をクリックします。
以降は画面に従って用意した顧客データファイルをインポートしてください。
上記は取引先責任者をインポートするために選択するものをマークしています。
すでに登録されたワークフローを実行しておきたい場合は必ずチェックをします。ワークフローが登録されていない場合はチェックする必要はありません。
ファイルの文字コードはインポートするファイルの文字コードにあわせてください。Excelで作成されたファイルであれば、「日本語 Windows」で問題ありません。
以降の処理は画面沿って進めることで、インポートウィザードが完了します。
※ Salesforce オンラインヘルプ:「データインポートウィザード」
CSVファイル作成時に気をつけるべきこと
インポート時にエラーになったり、インポート後にデータの修正が必要とならないように次のことに注意するとよいでしょう。
- 重複レコードがないようにする
- 値のない項目は余分なスペースを削除する
- スペルチェック
さらに、オブジェクトの設定にあわせて次のことを事前にチェックします。
- オブジェクトの入力規則に準拠しているか
- 必須項目に値が入力されているか
- 選択リスト型項目の値がSalesforceに登録されているか
インポートウィザードでは、Salesforceで重複しているレコードが更新されないようにすることができます。
インポート時に「一致条件」を指定しておくことで、すでに登録されたデータがあれば重複データとして登録を行いません。
一致条件には、「名前」「SalesforceID」「外部ID」を選ぶことができます。
条件に一致したデータは上書き更新されず、スキップします。
3.データローダについて
データローダはデータを一括インポート/エクスポート/削除するアプリケーションです。
件数は500万件まで対応可能ですので、ほとんどの組織で問題なく利用できます。
特に削除については、一部の標準オブジェクトを除き一括削除ができないため、データローダを利用して削除をおこないます。
以下のデータローダとインポートウィザードの比較表を参考に最適な方法を選択してください。
※取引先責任者と取引先を一括で登録する際は、データインポートウィザードを利用してください。
データローダとインポートウィザードの比較
目的 | インポートウィザード | データローダ |
5万件未満のレコードをインポートする | ✓ | ✓ |
取引先と取引先責任者の一括登録 | ✓ | |
重複データがないか確認する | ✓ | |
ワークフロールールをトリガする(実行する)かを選択する | ✓ | |
カスタムオブジェクトで利用する | ✓ | ✓ |
インポートをスケジュールする | ✓ | |
あとで使えるように項目のマッピングを保存する | ✓ | |
データを 更新/挿入する | ✓ | |
データを 削除する | 一部 | ✓ |
データローダは以下手順でインストールします。
1.[ 設定 ] | [ クイック検索 ] で「データローダ」と入力し、ダウンロードします。
2.ダウンロードファイルをクリックし、インストールします。
※2017年7月23日のTLS1.0の無効化に伴い、データローダ 36.0.0より前のバージョンでは、一切の機能が利用できなくなっています。36.0.0以前のバージョンをご利用の場合は、上記手順に従って再度ダウンロードしてご利用ください。(参考ページ)
データローダはデータを一括インポート/エクスポート/削除するアプリケーションです。
件数は500万件まで対応可能ですので、ほとんどの組織で問題なく利用できます。
特に削除については、一部の標準オブジェクトを除き一括削除ができないため、データローダを利用して削除をおこないます。
以下のデータローダとインポートウィザードの比較表を参考に最適な方法を選択してください。
※取引先責任者と取引先を一括で登録する際はにデータインポートウィザードを利用してください。
データローダとインポートウィザードの比較
目的 | インポートウィザード | データローダ |
5万件未満のレコードをインポートする | ✓ | ✓ |
取引先と取引先責任者の一括登録 | ✓ | |
重複データがないか確認する | ✓ | |
ワークフロールールをトリガする(実行する)かを選択する | ✓ | |
カスタムオブジェクトで利用する | ✓ | ✓ |
インポートをスケジュールする | ✓ | |
あとで使えるように項目のマッピングを保存する | ✓ | |
データを 更新/挿入する | ✓ | |
データを 削除する | 一部 | ✓ |
データローダは以下手順でインストールします。
1.[ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ インテグレーション ] | [データローダ ] をクリックし、使用しているPCにあわせてダウンロードリンクを選択します。
2.ダウンロードファイルをクリックし、インストールします。
※2017年7月23日のTLS1.0の無効化に伴い、データローダ 36.0.0より前のバージョンでは、一切の機能が利用できなくなっています。36.0.0以前のバージョンをご利用の場合は、上記手順に従って再度ダウンロードしてご利用ください。(参考ページ)
4.データローダを使用してデータをインポートする
データローダのアイコンをクリックし、[ Insert ] をクリックします。
「OAuth」 か「Password Authentication」を選び、ログイン情報を入力します。
(「Password Authentication」の「Password」にはログインパスワードに続けてセキュリティトークンを入力します。)
ログインに成功すると、「Login successful」が表示されますので、[ Next ] をクリックします。
<Password Authenticationの入力イメージ>
対象のオブジェクトと出力先のファイルを選択します。
以下は、リード(Lead)の例です。
次に [ Browse ] をクリックし、インポートファイルを選び、[ Next ] をクリックします。
取り込み確認ウインドウが開きます。レコード件数が表示されますので、インポート件数と合致しているかを確認し、[ OK ] をクリックします。
マッピング画面が表示されますので、[ Create or Edit a Map ] をクリックします。
[ Auto-Match Fields to Columns ] をクリックすることでファイルとオブジェクトで一致する項目名を自動的にマッピングします。正しくマッピングされているかを確認し、異なるものや自動でマッピングできなかった箇所は上の領域から下の領域に項目をドラッグアンドドロップすることで手動でマッピングします。
マッピングがすべて完了したら [ OK ] をクリックします。また、一度作成したマッピングの設定を [ Save Mapping ] で保存しておくこともできます。
マッピングの画面が消えたら [ Next ] をクリックし、状態を確認してさらに [ Next ] をクリックします。
最後に 処理結果をファイルとして保存するディレクトリを選び、[ Finish ] をクリックします。
[ はい ] をクリックすると、処理を開始します。
完了ウインドウが表示されるので、確認します。
成功/失敗にかかわらず処理結果ファイルが作成されるので確認してください。
成功していれば、用意した全件が成功ファイルに書き込まれます。
失敗した場合もエラーファイルにエラーの原因が出力されていますので、それを元に更新ファイルの修正を行って再度インポートを実行してください。
5.データローダを使用してデータをエクスポートする
データローダのアイコンをクリックし、[ Export ] をクリックします。
「OAuth」 か「Password Authentication」を選び、ログイン情報を入力します。
(「Password Authentication」の「Password」にはログインパスワードに続けてセキュリティトークンを入力します。)
<Password Authenticationの入力イメージ>
対象のオブジェクトと出力先のファイルを選択します。
今回は、取引先責任者(Contact)です。
次に、[Browse] から出力先フォルダを設定します。
エクスポートしたい項目を選択します。
条件を指定してエクスポートすることもできます。
その場合は、[ Fields ] | [ Operation ] | [ Value ] に 値を入力して、[ Add condition ] で条件を一つづつ追加します。
すべて英語ですが、[ Fields ] は、[ 設定 ] メニューから[ カスタマイズ オブジェクト ] | [ 取引先責任者 ] | [ 項目 ] を選んだ画面の「項目名」から確認できます。
確認ダイアログでは [ Yes ] を選択すれば、エクスポートが開始されます。
完了後、出力先に指定したファイルを確認して指定した項目が出力されたか確認してください。
6. データローダを使用して既存のデータをアップデートする
データローダを起動して、[ Update ] を選択します。
[ Contact ] を選び [ Choose CSV file ] で更新用のファイルの指定します。
[ Next ] をクリックするとファイルの内容がチェックされ、問題がなければ次にすすみます。
項目のマッピングを行います。[ Create or Edit a Map ] を選び、[ Auto-Match Fields to Columns ] をクリックすることでファイルとオブジェクトで一致する項目名を自動的にマッピングします。
自動でマッピングできなかった箇所は上の領域から下の領域に項目をドラッグ&ドロップし、手動でマッピングします。
マッピングがすべて完了したら [ OK ] をクリックします。また、一度作成したマッピングの設定を [ Save Mapping ] で保存しておくこともできます。
マッピングの画面が消えたら [ Next ] をクリックします。
最後に処理結果をファイルとして保存するディレクトリを選び [ Finish ] をクリックします。
成功/失敗にかかわらず処理結果ファイルが作成されるので確認してください。
成功していれば、用意した全件が 成功ファイルに書き込まれます。
失敗した場合もエラーファイルにエラーの原因が出力されていますので、それを元に更新ファイルの修正を行って再度インポートを実行してください。
7.データローダでデータを一括削除する
Salesforce 機能では以下オブジェクト・レポートの一括削除が行うことができますが、それ以外の一括削除はデータローダを利用します。
また、Salesforce の一括削除機能で一度に削除できる件数は250件までのため、より多くのデータを削除する場合もデータローダを利用すると便利です。
<Salesforce 機能で削除できるオブジェクト等> 取引先/リード/活動/取引先責任者/ケース/ソリューション/商品/レポート |
データローダの一括削除は、Salesforce のオブジェクト単位で各レコードの ID(SalesforceIDといいます)を元に行います。
SalesforceID はデータローダのエクスポートか Salesforce のレポートで抽出し、CSVファイルとして保存しておきます。
削除方法
このページでは「取引先責任者」を例にしてご案内します。その他のオブジェクトも手順は同様ですので「取引先責任者」を他のオブジェクト名に置き換えてご覧ください。
※作業にあたっては、事前にバックアップをとり、内容や作業に間違いがないよう複数名で実施されることを強くお勧めします。
データローダを起動して、[ Delete ] を選択します。
[ Contact ] を選び、[ Choose CSV file ] で削除用のファイルの指定します。
[ Next ] をクリックするとファイルの内容がチェックされ問題がなければ次にすすみます。
項目のマッピングを行うので、[ Create or Edit a Map ] を選びます。
id を下欄の項目ID名横にドラック&ドロップします。
項目ID横の Name 欄に Id が追加されていることを確認し、 [ Next ] をクリックします。
最後に 処理結果をファイルとして保存するディレクトリを選び [ Finish ] をクリックし、そのまま進めます。
成功/失敗にかかわらず処理結果ファイルが作成されるので確認してください。
成功していれば、用意した全件が 成功ファイルに書き込まれます。
失敗した場合もエラーファイルにエラーの原因が出力されていますので、それを元に再度削除を実行してください。
8.Salesforceで不正データを一括削除する
最後にSalesforce上でデータを一括削除する方法について見ていきます。
削除はデータローダから行うこともできますが、今回は「一括削除」メニューから削除する方法を説明します。
まず、 [ 設定 ] | [ 管理 ] | [ データの管理 ] | [ 一括削除 ] を選びます。
そこで削除したいオブジェクトごとの一括削除メニューを選択します。
ステップ1、2の説明を確認してからステップ3で削除する条件を指定します。
条件に一致するレコードが表示されます。本当に削除してよいかを確認してください。
確認したら対象のレコードまたはタイトル部分の全件チェックをチェックしてください。
また [ 完全削除 ] にチェックをいれることで、ごみ箱からも復元できない削除となります。
最後に [ 削除 ] をクリックします。
対象のレコードがすべて削除され、検索対象のレコードがない状態になります。
最後にSalesforce上でデータを一括削除する方法について見ていきます。
まず、[ 歯車マーク] | [ 設定 ] | [ データ ] | [ 一括削除 ] を選びます。
そこで削除したいオブジェクトごとの一括削除メニューを選択します。
ステップ1、2の説明を確認してからステップ3で削除する条件を指定します。
条件に一致するレコードが表示されます。本当に削除してよいかを確認してください。
確認したら対象のレコードまたはタイトル部分の全件チェックをチェックしてください。
また [ 完全削除 ] にチェックをいれることで、ごみ箱からも復元できない削除となります。
最後に [ 削除 ] をクリックします。
対象のレコードがすべて削除され、検索対象のレコードがない状態になります。
9.システムのデータを自動バックアップする
せっかく登録したデータが何かの理由で間違って削除されてしまったら、という万が一のために、定期的にバックアップをとるようにしましょう。
ウィークリーエクスポートサービスは定期的にエクスポートを実行し、メールで管理者へ通知する機能です。
エクスポート完了から48時間のみダウンロードができます。
エクスポートのスケジュール画面で実施タイミングを決定します。期間と希望開始時刻を設定します。
開始時刻が「希望」となっているのは必ずしも定刻に実施されず、システムの負荷や他のタスクの状況により多少ずれが発生するからです。
エクスポート対象のデータはオブジェクトごとまたは全てのデータを指定できます。
[ 保存 ] をクリックして完了です。設定した曜日、時刻になると、エクスポートが実施され、結果がユーザのアドレスに通知されます。
せっかく登録したデータが何かの理由で間違って削除されてしまったら、という万が一のために、定期的にバックアップをとるようにしましょう。
ウィークリーエクスポートサービスは定期的にエクスポートを実行し、メールで管理者へ通知する機能です。
[ エクスポートをスケジュール ] をクリックします。エクスポートのスケジュール画面で実施タイミングを決定します。期間と希望開始時刻を設定します。
開始時刻が「希望」となっているのは必ずしも定刻に実施されず、システムの負荷や他のタスクの状況により多少ずれが発生するからです。
エクスポート対象のデータはオブジェクトごとまたは全てのデータを指定できます。
[ 保存 ] をクリックして完了です。設定した曜日、時刻になると、エクスポートが実施され、結果がユーザのアドレスに通知されます。
10.演習
- データローダを利用して、取引責任者の任意項目の値をすべて更新し、同時に新規のレコードを追加する処理を実行してください。その際、項目のマッピングファイルを作成し、保存してください。
- データのエクスポートを利用し、週次バックアップを行う設定をしてください。