個人取引先をふくむ取引先責任者をエクスポート・インポート(新規登録・更新)するには?
「個人取引先」とは個人事業者など取引先と取引先責任者がかならず1対1でむすびつくデータを1レコードとして扱うことのできる機能です。
個人取引先を有効にしている組織で取引先責任者をデータローダを使ってエクスポート・インポートする方法について説明します。
個人取引先については「個人取引先とは?」で説明しています。
個人取引先をふくむ取引先責任者のエクスポート
データローダを起動しログイン後の画面で「Export」ボタンをクリックします。
「Show all Salesforce objects」にチェックをいれて「Select Salesforce Object」で「取引先責任者(Contact)」を選びます。
「Choose a target extraction:」ではエクスポートの出力結果を保存するパス(ファイル名を含めます)を入力します。
「Next」ボタンをクリックします。
出力内容を指定します。「Choose the query fields below.」では「Select all fields」ボタンをクリックしてすべての項目にチェックをつけます。
それ以外は特に何も指定せず「Finish」ボタンをクリックします。
このまま続行してよいか確認するメッセージが表示されます。「Yes」ボタンをクリックします。
エクスポートが始まり、しばらくすると結果が表示されます。(件数が多い場合は時間がかかる時があります)
これで個人取引先を含む取引先責任者のエクスポートが完了しました。
出力されたファイル(CSVファイル)を確認し、必要に応じて項目の値を変更します。
また、新規に登録したいデータを行としてCSVファイルに追加します。
追加するデータの「Id」列は空欄にしておきます。
インポート時に「Id」列に値のない行はSalesforceに新しいレコードとして登録されます。
このファイルを次に説明するインポートで利用します。
個人取引先を含む取引先責任者のインポート
次に、個人取引先を含む取引先責任者のインポートの手順です。
データローダを起動しログイン後の画面で「Upsert(新規登録・更新)」を選びます。
「Show all Salesforce objects」にチェックをいれて「Select Salesforce Object」で「取引先責任者(Contact)」を選びます。
「Choose a target extraction:」では前段で出力されたエクスポートの出力ファイルを指定します。
「Next」ボタンをクリックします。
レコードを更新する際のキー(一意識別)項目を指定する画面が表示されます。CSVファイルに「Id」列があると自動的にこの項目が利用されます。
ここではなにも指定せず「Next」ボタンをクリックします。
更新する項目とCSVファイルのひもづけ(Mapping)をおこないます。
「Create or Edit a Map」ボタンをクリックします。
CSVファイルとSalesforceの項目のひもづけを指定する画面が表示されます。
「Auto-Match Fields to Columns」ボタンをクリックします。
指定ファイル内の列名と一致するラベル名(Label)、項目名(Name)の項目がウィンドウ下部の領域に移動されます。
「Account Id」の項目をドラッグ・アンド・ドロップで元の場所に戻します。
個人取引先は「AccountId(取引先ID)」を内部的に管理しているためこのまま登録・更新しようとするとエラーになります。
これで「Ok」ボタンをクリックします。
「Current Feild Mapping:」の内容を確認します。
Mappingができていない箇所は、数式項目かシステム情報(更新日付など)のみになっています。
「Next」ボタンをクリックします。
新規登録・更新のさいに登録成功またはエラーとなった内容を保存する場所(ファイル名はふくまず)を指定します。
「Finish」ボタンをクリックします。
このまま続行してよいか確認するメッセージが表示されます。「Yes」をクリックします。
インポートが始まりしばらくすると結果が表示されます。(件数が多い場合は時間がかかる時があります)
エラーがある場合は、その件数が結果に表示されます。「View Errors」ボタンをクリックしてエラーの内容を確認します。
例では無効なメールアドレスがファイルの内容にふくまれていました。
該当する内容を修正して、再度インポートを実行します。
以上が個人取引先を含む取引先責任者のエクスポートとインポートの方法です。
ひもづけから「AccountId(取引先ID)」を除く手順以外は通常の取引先責任者のエクスポート・インポート手順と変わりません。
また、オブジェクト名・項目名は異なりますがその他のオブジェクトについても基本的には同じ手順となります。