データの状態とログインユーザによって画面をカスタマイズする
ページレイアウトを利用して画面をカスタマイズする
0.はじめに
Salesforce に登録されたデータを表示する際に、レコードの状態や、画面を表示したユーザによって、デザインを変更することができます。
これは、「レコードタイプ」と「ページレイアウト」という機能を使って実現しています。
それぞれの設定方法を説明していきます。
1.レコードタイプ
レコードタイプとは1つのオブジェクトをタイプごとにわけて、画面上での項目の表示方法(レイアウト)を変更するものです。
例えば X というオブジェクトに1~5の項目があるとします。
レコードタイプ aのレコードは項目1~4の項目を、レコードタイプ b のレコードは項目1~3と5の項目を表示・編集するといったことができます。
たとえば、取引先の業種ごとに扱う項目が大きく変わる場合、レコードタイプを設定することで同じ取引先オブジェクトでもまったく違った画面にすることができます。
[ 設定 ] | [ 管理 ] | [ ユーザの管理 ] | [ プロファイル ] を開くと、プロファイル一覧が表示されます。
ここでプロファイル名をクリックしてそれぞれのプロファイルの詳細画面に進むと、ユーザが利用できるレコードタイプを指定することができます。
たとえば取引先オブジェクトに「商社」「製造業」「IT関連」というレコードタイプがある場合に、システム管理者のプロファイルの詳細画面を表示すると、次のような設定が確認できます。
この状態で [ 編集 ] をクリックすると、プロファイルごとのレコードタイプ設定を変更することができます。
また、レコードタイプが指定されずレコードが新規作成された時に、デフォルトでどのレコードタイプが選択されるかも設定することができます。
以下は実際にレコードタイプが変わるとどのように画面上でみえるのかの例です。
それぞれ、タイプごとに異なる項目が取引先の詳細画面に表示されています。
▼レコードタイプが「製造業」の取引先
▼レコードタイプが「商社」の取引先
▼レコードタイプが「IT関連」の取引先
上記の3つの取引先は同じ取引先オブジェクトであるにもかかわらず、それぞれ異なる項目を画面上に表示していました。
これが、レコードタイプを使った画面のカスタマイズ方法です。
レコードタイプは選択リストの値を使い分けることも可能です。レコードタイプが異なると選択できるリストの値も変更できます。
次の画面は取引先オブジェクトの業種項目について、レコードタイプが「IT関連」の場合に関連する値のみを選択できように変更しているところです。
▼ [ 設定 ] | [ カスタマイズ ] | [ 取引先 ] | [ レコードタイプ ] で、対象のレコードタイプを選択
▼「業種」選択リストのうち、IT関連のレコードタイプのときのみ選択可能な値を指定する
ここまで、画面の項目表示をレコードタイプごとに変更できるということを説明しました。
つづいて、項目表示をタイプごとに変更する設定を次の「ページレイアウト」で説明します。
レ コードタイプとは1つのオブジェクトをタイプごとにわけて、画面上での項目の表示方法(レイアウト)を変更するものです。
例えば X というオブジェクトに1~5の項目があるとします。
レコードタイプ aのレコードは項目1~4の項目を、レコードタイプ b のレコードは項目1~3と5の項目を表示・編集するといったことができます。
たとえば、取引先の業種ごとに扱う項目が大きく変わる場合、レコードタイプを設定することで同じ取引先オブジェクトででも全く違った画面にすることができます。
[ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ 管理 ] | [ ユーザ ] | [ プロファイル ] を開くと、プロファイル一覧が表示されます。
ここでプロファイル名をクリックしてそれぞれのプロファイルの詳細画面に進むと、ユーザが利用できるレコードタイプを指定することができます。
たとえば取引先オブジェクトに「商社」「製造業」「IT関連」というレコードタイプがある場合に、システム管理者のプロファイルの詳細画面を表示すると、次のような設定が確認できます。
この状態で [ 編集 ] をクリックすると、プロファイルごとのレコードタイプ設定を変更することができます。
また、レコードタイプが指定されずレコードが新規作成された時に、デフォルトでどのレコードタイプが選択されるかも設定することができます。
以下は実際にレコードタイプが変わるとどのように画面上でみえるのかの例です。
それぞれ、タイプごとに異なる項目が取引先の詳細画面に表示されています。
▼レコードタイプが「製造業」の取引先
▼レコードタイプが「商社」の取引先
▼レコードタイプが「IT関連」の取引先
上記の3つの取引先は同じ取引先オブジェクトであるにもかかわらず、それぞれ異なる項目を画面上に表示していました。
これが、レコードタイプを使った画面のカスタマイズ方法です。
レコードタイプは選択リストの値を使い分けることも可能です。レコードタイプが異なると選択できるリストの値も変更できます。
次の画面は取引先オブジェクトの業種項目について、レコードタイプが「IT関連」の場合に関連する値のみを選択できように変更しているところです。
▼[ 歯車マーク ] | [ 設定 ] | [ オブジェクトマネージャー ] | [ 取引先 ] [ レコードタイプ ] で、対象のレコードタイプを選択
▼「業種」選択リストのうち、IT関連のレコードタイプのときのみ選択可能な値を指定する
ここまで、画面の項目表示をレコードタイプごとに変更できるということを説明しました。
つづいて、項目表示をタイプごとに変更する設定を次の「ページレイアウト」で説明します。
2.ページレイアウト
ページレイアウトとは詳細ページと編集ページで表示・編集する項目を決め、またその表示レイアウトを自由に変更する仕組みです。
ログインしているユーザのプロファイルとユーザが表示したデータのレコードタイプの組み合わせで、そのレコードの詳細画面と編集画面のページレイアウトが決まります。
これにより、たとえば部署ごとに画面を変更したり、またデータのタイプごとに異なる編集画面を表示することができます。
設定画面からカスタマイズしたいオブジェクトのページレイアウトを表示します。
編集したいページレイアウトの [ 編集 ] をクリックするとページレイアウトの編集ページが表示されます。
ページレイアウトの詳細画面です。ここでレイアウトの変更をすることができます。
この画面の上半分は、ケースオブジェクトが持っているすべての項目や関連するリストが載っています。
この上半分の左側の分類(項目、ボタン、アクション、関連リストなど)をクリックすることで表示される項目が切り替わります。
そして、下半分では実際に画面に表示されるとおりに項目が配置されています。
この画面の上下のエリアの間で、項目をドラッグ&ドロップして、レイアウトを決定することができます。
このようにして、画面のデザインを設定します。デザインを変更したときは左上の [ 保存 ] を押してください。
[ ページレイアウトの割り当て ] をクリックします。
そうするとページレイアウトの割り当て画面が表示されます。
プロファイルとレコードタイプの組み合わせごとにページレイアウトが設定できるのがわかります。
上記の場合、レコードタイプがないもの(マスタ)は「タイプなし」というレイアウトが、レコードタイプが設定されている場合はそれぞれに対応したレイアウトが割り当てられています。ただし、特定のプロファイルに対しては「その他」というレイアウトが割り当てられています。
この画面で設定をおこなうことで、ログインするユーザ(プロファイル)、レコードの内容(レコードタイプ)ごとに画面のカスタマイズができます。
ページレイアウトとは詳細ページと編集ページで表示・編集する項目を決め、またその表示レイアウトを自由に変更する仕組みです。
ログインしているユーザのプロファイルとユーザが表示したデータのレコードタイプの組み合わせで、そのレコードの詳細画面と編集画面のページレイアウトが決まります。
これにより、たとえば部署ごとに画面を変更したり、またデータのタイプごとに異なる編集画面を表示することができます。
設定画面からカスタマイズしたいオブジェクトのページレイアウトを表示します。
編集したいページレイアウトの [ 編集 ] をクリックするとページレイアウトの編集ページが表示されます。
ページレイアウトの詳細画面です。ここでレイアウトの変更をすることができます。
この画面の上半分は、ケースオブジェクトがもっているすべての項目や関連するリストが載っています。
この上半分の左側の分類(項目、ボタン、アクション、関連リストなど)をクリックすることで表示される項目が切り替わります。
そして、下半分では実際に画面に表示されるとおりに項目が配置されています。
この画面の上下のエリアの間で、項目をドラッグ&ドロップして、レイアウトを決定することができます。
このようにして、画面のデザインを設定します。
デザインを変更したときは左上の [ 保存 ] を押してレイアウトを保存することができます。
[ ページレイアウトの割り当て ] をクリックします。
そうするとページレイアウトの割り当て画面が表示されます。
プロファイルとレコードタイプの組み合わせごとにページレイアウトが設定できるのがわかります。
上記の場合、レコードタイプがないもの(マスタ)は「タイプなし」というレイアウトが、レコードタイプが設定されている場合はそれぞれに対応したレイアウトが、ただし、特定のプロファイルに対しては、「その他」というレイアウトが割り当てられています。
この画面で設定をおこなうことで、ログインするユーザ(プロファイル)、レコードの内容(レコードタイプ)ごとに画面のカスタマイズができます。
3.演習
要件1
カスタムオブジェクト「トレーニング」を作成し、次の設定をおこなってください。
- カスタム項目「トレーニング内容」、「演習内容」をそれぞれロングテキストエリアで作成
- レコードタイプ「学習」と「演習」を作成
- レコードタイプごとにページレイアウトを作成し、それぞれタイプが「学習の場合は「トレーニング内容」のみを、タイプが「演習」の場合は「演習内容」のみを表示
要件2
業務にあわせてオブジェクトのレコードタイプを検討して、それに対応するページレイアウトを設定してください。